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血液の種類は100京以上?4つだけでは分けられない血液型の不思議

血液型で人の性格を分類する占いを信じますか?「A型の人は几帳面で神経質」「B型の人は変わり者が多い」などの性格を分類する本がヒットした影響もあり、完全に信じないまでも血液型で人を判断する指針にしている人は増えているようです。

しかしながら心理学の分野では血液型で性格が分けられる根拠は未だにみつかっていません。さらにいうと、血液型は4種類以上存在するので4つの血液で人を分類するのは不可能です。ここでは複雑に絡み合い無数に存在している血液型の分類について紹介していきます。

ABO式以外の血液型分類

現在の血液型分類の主流となっているABO式は1900年にラントシュタイナーによって発見され、さらに1927年にはABO式とは無関係のMN式血液分類が同じくラントシュタイナーによって発見されました。

さらに1940年にはアカゲザルとウサギの唾液からRh型の血液型が発見され、現在の「A型Rhプラス」「AB型Rhマイナス」というような分類が確立されたのです。ちなみにRh型の血液には12種類ほどのタイプがありますが、Rhは1種類しかない上に日本人の血液型は99.9%がRhプラスなので、AB型のRhマイナスの人はとてもレアな存在です。

膨らみ続ける血液の種類

1900年にABO式の4種類、1927年にMN式の3種類、1940年にRh式の12種類と1940年代までにさまざまな血液が発見されてきました。その後もたくさんの血液型が発見されていき、現在では60種類をこえる血液型の種別があります。

それらの血液型を組み合わせていくと、数字の上では115京2900兆通りになり、人の数など簡単にこえる程のパターン数があることが分かりました。医療を行う上で○型Rh○と言うようにシンプルに分けているだけで、実は血液型には細かく組み合わせていくと無数の種類があるのです。

十人十色とは昔からよく言いますが、血液型にも同じことが言えそうです。4種類で判断する血液型占いはあくまでも会話の潤滑油程度と考えて鵜呑みにはしない方が賢明でしょう。

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