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短期間に自分を変えてくれるカウンセラーに掛かる際の注意点

不況の時代は特に心の悩みを抱える人が増えたり、何か大きな問題、たとえば地震や津波などが起きた時は、それに気持ちの揺れが影響する人もいて、そしてやっかいなのは、そうした一時的な出来事によって起こる心の変化は場合によっては長期的にその人を振り回す可能性があるということです。

ずっと自分を振り回す過去の感情

たとえば、昔恋人にフラらたことがショックで他の女の人と付き合うのが怖くなった人、怖いと思っていても表面的な遊びを増やすだけで深く付き合うことが出来ない人など、本人でも気付かないようなトラウマが当たり前の考えになっていて、それが本人を振り回していることもあります。

高所恐怖症の人は生まれつきというより、自分も気付かないような小さい頃に高いところに対して怖い気持ちが出る体験をしたことがきっかけかもしれませんし、それに気付いてそのころの気持ちを癒したり、新しい経験をしないと一生高所恐怖症のまま過ごすことになりかねません。

人と話すのが怖い人や人間関係が上手くいかない人など、自分でも変えたいけど変えられない自分がいる人は、過去に何か原因があるかもしれません。

なので、そういった過去の出来事による感情のズレを修正するためにカウンセラーやヒーラー、コーチと呼ばれる人が存在しますが、そうした人の中には短期間に自分を変えてくれるという人もいます。

すぐに変わる時の注意点

もちろんそうしたことを話している人の中にはすぐに変わり、そのまま理想の人生に導いてくれる人もいるかもしれません。ですが、世界的に見ても称賛されるような人でも、感情を無視してすぐに変わる経験をしている人がいるのも事実です。

すぐに変わるというのは感情を無視している場合だと、それは後からまた元の状態、もしくはそれ以上悪い状態になる可能性もあります。

たとえば、彼女にフラれて落ち込んでいるとします。長い時間がかかるものでは、その時に感じた感情を感じ尽くしたりその時の心の傷を負った自分を思い出し、さらに過去の自分を思い出したりとゆっくり時間をかけて、その状況が起こっても揺るがない気持ちになるような自分の変化させるものもあります。

それを感情を無視して新しい自分に短時間で変えるものには、ポジティブな人たちに囲まれて、ちょっと新しい考え方を教わり「そうなのかも?」という気持ちを持つだけで、後はポジティブな人たちと時間を過ごして気を紛らわせ、その場ではポジティブに自分は変わったと思うかもしれませんが、それはただ単にネガティブな自分からポジティブな自分に切り替わっただけで、また同じような心の傷を受けた状況になると同じ気持ちが出てくる可能性があります。

それはそうした気持ちが出てくる原因である出来事と向き合って気持ちを癒していないからです。

ネガティブな気持ちが悪くてポジティブな気持ちが良いと言っている人にも注意が必要で、無理やりポジティブな気持ちを感じる自分に変えてしまわれると、傷ついている人の気持ちが理解出来なかったり、いつもポジティブでいないといけない、でもなれない自分への罪悪感などを持った自分になりかねません。

人間である以上、ネガティブな感情は出てきますし、その感情にもメリットがあります。ですが、そうしたことを教えている人は意外と多いようです。

心の専門家の役目

カウンセラーやヒーラー、コーチと名乗る人は沢山いますが、それぞれ自分の役目を話している内容が違うようです。分野によっても違いますが、モチベーションを上げること、能力を引き出すこと、何かを教える事などあるようですが、その中で大切なことは、その人のバランスを整えることがあると思います。

人間は誰でも自分の能力を発揮できる分野、状態というものがあります。その分野が分かっていても発揮できない状態の人もいれば、その逆もあるでしょう。

もし自分が好きな分野を最高の状態で出来ているのであれば、それ以上その人に何かを教える必要は無いかもしれません。

また、自立と依存の関係を考えると、何かを教えるというのは自然とそうした関係を作りやすく、何かを教えたいという意識が強い人は教わる人が必要以上に依存状態になり、学んでも活かせない状態になることもあります。

そう考えると、本人がベストな状態になれる感情の動き、それはポジティブすぎずネガティブすぎず、感情的に安定している状態になれるように、これまでの出来事を振り返ったり別な状態の自分を思い出したりして、状態を整えることでその人本来力を発揮しやすい状態に戻すことになります。

誰しも大好きなことに夢中になっていると、周りの人が驚くようなパフォーマンスを出すことがあります。これはこうしたバランスの取れた感情の状態から来ることで、いかにその状態に近づけるかも、心の専門家の1つの役目としてあるのではないかと思います。

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