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今のあなたは無意識的無能?意識的無能?それとも無意識的有能?

学習や仕事に対しては5段階の習得プロセスがあります。「無意識的無能」から、「無意識的な有能力について意識的である事」という段階があります。そのプロセスを解説します。

1.無意識的無能:自分がやるべき事をやっていない状態で、やるべき事も分かっていない状態です。

2.意識的無能:やるべき事は分かったけれども、出来ていない状態です。

3.意識的有能:やるべき事が分かっていて、それが出来ている状態です。

4.無意識的有能:やるべき事を意識しなくても、自然に出来てしまう状態です。

5.無意識的な有能に対して意識的である事:やるべき事を意識しなくても、自然に出来てしまっている事自体を理解出来ている状態です。

では、これらをもう少し分かりやすく様々な例を挙げて紹介します。

1.無意識的無能

自分がやるべき事をやっていない状態で、やるべき事も分かっていない状態。

・勉強:勉強をやっていなくて、自分がなぜ勉強をしなくてはならないのかも分からない。

・仕事:職場の中で、自分の役割も分からず、仕事の目的も理解せず、しなければならない仕事をしていない状態。

・スポーツ選手:スポーツ選手としての満足な練習が出来ていなくて、練習をする意味合いも分からない。

この状態の時には、全く成果は期待出来ないので、先ずは意識する事からスタートしなければならない。

2.意識的無能

やるべき事は分かったけれども、出来ていない状態。

・勉強:受験で合格するためには勉強が必要だとは理解しているが、勉強をしていない。

・仕事:売り上げ達成のためには、毎日外回りに励まないといけないと分かりつつも、ついサボってしまう。

・スポーツ選手:成績が落ちると戦力外通告が来る。年俸を上げ、活躍してファンを喜ばせるためには、プロとしての厳しい練習が必要なのは分かっているが、練習に励めない。

この段階では、やるべき事は分かっている。分かってはいるものの、それを行動に移せないという状態。この時は無理に行動に移そうとせず、意識だけしっかりと目的に置いておき、自分のペースを守る事が大切です。

3.意識的有能

やるべき事が分かっていて、それが出来ている状態です。

・勉強:受験に合格するためにはどれくらいの勉強が必要なのかまで分かっていて、そのために努力して勉強をしている。

・仕事:売り上げを達成するためにはどれくらい客先にアタックをかけないといけないかを理解していて、そのために努力してアタックをかけている。

・スポーツ選手:何のために、どれくらいの練習をしなければならないかを理解していて、努力して練習している。

この段階は努力が必要です。この努力を続けていれば習慣に変わります。もっとも大切な時期とも言えます。

4.無意識的有能

やるべき事を意識しなくても、自然に出来てしまう状態です。

・勉強:勉強をしなくてはならないと思わなくても、勝手に勉強をしている。

・仕事:売り上げのために客先へアタックしなければならないと、いちいち思わず、自然とアタックをかけてしまっている。

・スポーツ選手:練習しなければならないと思う事もなく、自然と練習してしまっている。

この状態になると、やるべき事を意識しなくても、当たり前の様に出来てしまうという達人の状態です。成果は必然的にあらわれます。

5.無意識的な有能に対して意識的である事

やるべき事を意識しなくても、自然に出来てしまっている事自体を理解出来ている状態です。

・勉強:勝手に勉強してしまっている自分がいる事を認識している。ですので自然に学力が上がると分かっている。

・仕事:自然と客先へアタックしているという事を認識している。成果も自然と上がると分かっている。

・スポーツ選手:自然に練習しているという事を認識している。実績が付いてくるとも理解している。

この段階になると、自分がやらなければならない事を、無意識のレベルで当たり前の様にこなしていると理解をしているので、人に自分の得たものを教えるという事も出来ます。

あなたは今どの状態?

さて、ここで重要なのは、自分に置き換える事です。あなたにはやらなければならない命題はありますか?そして、それをどの様にやっておられますか?

この5段階の何処の状態にあるのかを認識し、一つずつで構いませんので上の段階に上げる様に試みて下さい。そして、5段階目の段階に来た時には、一体あなたの取り組みにおいて、どういう景色が見えるのでしょうか?ぜひ更なるステップアップに活用して下さいね。

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