話し方を変えるだけで相手が変わる?人間心理を活用した上手な話し方
話し上手な人、話し下手な人、それぞれ分かれますが、どちらが良いでしょうか。これは人によって違うと思いますが、話が上手な人は状況に合わせて自分の思うようにコントロールすることが出来る感覚が良いという人もいるでしょう。
話が下手な人は、それによって周りの人に安心感を与えたり、どんな人でも話しかけやすい人と感じてもらえるかもしれません。どちらでもメリット、デメリットはありますが、ここでは人間心理を活用した上手い話し方をすることで、どちらの人でもより魅力が上がる話し方を紹介します。
声を太くする
声には、大きい小さいに加えて太い、細いと分けられます。声が太いというのはトーンが低く、それでいて響くような声で、声が細いというのはトーンが高く、透明感のある声をいいます。
時と場合によっては声が細いほうが魅力的に感じる場面もあり、例えば癒しを与えるサロンやヒーリング、その声を売りにしている声優や歌手などはそれに当たりますが、普通に会話をしたり説得したり、人を導く立場にある人は声を太くすることで、相手に与えられる安心感や自信、信頼性を高められることが分かっています。
これは経験したことがある人もいるかもしれませんが、他人に判断を任せる場面で声が太い人が話してくれたほうが安心感や信頼感を感じることがあります。生まれつき、声には太い細いが人によって違いますので、自分の意思をしっかり伝えたいときなどに意識して声を太くして話してみると、相手に与える影響が変わってくるでしょう。
語尾を下げる
言葉の語尾を下げるという方法があります。これは、語尾を下げることによって相手の心にスッと入りやすい言葉の活用法で、より影響力を高めたいときに使える方法です。これは、セラピストやカウンセラーの方が使用すると、より効果を見込めると思います。
語尾が上がってしまうと、心理的にスッと入ってこない感じがするのと、意識では分からなくてもより深い潜在意識のほうに入っていかないということも関連しています。
はっきりと話す
これは、当たり前のことに感じますが、その理由を人間の心理面から見てみると深い関係があることが分かります。また、はっきりと話すことのメリットが分からない人にとってもメリットを見出すことが出来ると思います。人間は、常に相手と感情的に近くなったり離れたりしています。
そして、それによって自分の感情がポジティブ、ネガティブと変わります。これは、他人だけじゃなく自分の中でも起こっていることで、それを調整することが自分の感情に振り回されない方法でもあります。はっきり話すことによって、自分と他人の感情的なバランスを取ることにつながります。
はっきり話さないことで相手がイライラしたり怒りを感じたりすると、自分がはっきり話していないということに気づくことが出来て、自分がはっきり話しすぎていることで相手がオドオドしているように見えると、はっきり話しすぎているということが分かります。
どんなことでもそうですが、バランスを取ることが大切で、どちらも行き過ぎると感情的に相手と引っ張り合いを起こす可能性があるので、はっきりと話すことでバランスを取ることが出来るようになると、より自分の魅力を高め、話している相手の魅力にも気づくことが出来るようになってくるでしょう。
胸を張って話す
体の使い方による声の変化は思っている以上に高く、相手の心理面に影響を与えます。ボディランゲージという言葉がありますが、人は言葉によるコミュニケーションよりも体で表現するコミュニケーションのほうが大きな影響力があるとされていますが、胸を張って話すことによって同じ言葉を言っていても相手に伝わる影響は大きく変わってきます。
猫背で首を下げて自信なさそうに相手に伝えるのと、胸を張って相手に伝えるのではどれだけ安心感や信頼感に違いが出るでしょうか。
人間が情報を取り入れるのは耳の聴覚からだけではなく目や口、肌など全ての感覚を使って取り入れているため、体の使い方を変えることによって相手に伝わるエネルギーが変わってくるため、影響力も変わってきます。
人によっては、話し下手で人と話すのに自信がなかったり、大勢の前で話すのが苦手という人も多いのですが、このように論理的に自分と相手を考えてみると、「怖い」や「不安」といった感情を客観的に見ることができます。
それによって自分のこれまでの状況を変える方法を理解でき、それを活用することが出来るので、これまで当たり前とされてきた話も深いレベルまで調べてみると、より自分で自由に使えるようになるでしょう。
感情は人間の行動を決定するほど大きな力があるので、それを自分の思うとおりに使えるようになると、今まで感じていた不安や恐れを手放すことが出来るようになります。それが出来てからが、本当の話し上手になるのではないでしょうか。