話すテンポは自由自在!相手に与える貴方の印象を操作しよう
ビジネスシーンでの自分と、プライベートでの自分は対応が違うという方も多いのではないでしょうか。人は場面によって複数の顔というものを無意識に使い分けています。それは決して悪いことなどではなく、TPOに合わせた振る舞いをしているということです。
ビジネスにおいては、プライベートな振る舞いを行うことはありません。どうせビジネス用の自分を使っているのならば、同僚や部下、上司、そして社外の人達から好印象を持たれるようなビジネス用の顔を作ることが出来れば、とても便利だし有利だと思いませんか?
実は人間の印象というのは、意識して操作することが出来るのです。時と場合によって自分の印象を使い分け、人使いの上手い男になりましょう。
人間の印象はあやふや
よほど優れた記憶力を持っているのでもない限り、人間の認識というのは結構あやふやなものです。例えば、昨日の夜何を食べたか聞かれても、即答出来ない人はたくさんいらっしゃいますよね。
食べたものは覚えていても、その時の天気や会話の内容など、細かな部分まで完璧に覚えている人は少ないです。人が人に持っている印象というのもそれと同じです。
上司の顔を思い描いてみましょう。勿論会えば一瞬で誰か判断出来ますが、上司の顔を絵に描いてみるだとか、特徴を上げてみるのは結構大変なことですよね。いつも上司が着ているスーツの色なんかも、案外覚えていないはずです。
そんな具合に、他人が貴方という人物に対して感じている印象というのも実に曖昧なのです。曖昧、あやふやな認識だからこそ、簡単に相手が自分に持っている印象を操作出来るのです。
印象は全体的な雰囲気と特徴によって決まる
人が人に持つ印象というのは、何となく全体的な雰囲気だったりその中でも特に目立つ部分によって左右されています。上質な仕立てのスーツに高級な革靴と腕時計、綺麗に髪をセットした男性だと、仕事が出来そうだったり上品そうに見えますよね。
同じ服装でも、姿勢が悪くてスーツがよれているだけで、大きく印象は変わってしまいます。ただ、全体的な雰囲気を変えるというのは、姿勢や立ち居振る舞い、そして外見を丸っと弄らないといけないものですので、お金も時間も掛かってしまいます。
そこで相手が持っている自分の印象を操作するために、自分の特徴を使いましょう。
どんな特徴でも構いません。良く笑う、時計のことについて非常に詳しい、いつも違う格好をしているなど、自分の中で目立たせたい要素を作っておくと、相手の注目がそこに集まるのである程度自由に印象を操作することが出来るのです。
その中でも、今回は特に自分の意識一つで変化させることが出来る、声というものに着目してみます。
言葉を話すということ
人間は、外界の情報の殆どを目によって得ています。だからこそ外見的な変化による印象操作が簡単なのですが、同様に耳という部分も非常に重きが置かれているのです。
人間の話し声というのは、声質と声の大きさ、そして話すテンポによって決まっています。まれに非常に良い声質を持っている方がいらっしゃいますが、声質というものはある程度生まれ持ったものですので、大きく変化させることは出来ません。
ただし、声の大きさと話すテンポであれば、誰でも自分の好きなように操ることが出来ますよね。声によって相手が持つ印象を操作する時は、このニつを意識することが大切なのです。
声の大きさを自由自在に操る
声が大きい人というのは、それだけで相手に元気で若々しい印象を与えます。逆に声が小さい人というのは、消極的で落ち着いたな印象を相手に与えます。どちらが良い悪いではなく、その効果によって使い分けましょう。
声を大きくすると、それだけで説得力が増します。いつも大きな声で喋っている人がふと声を小さくすると、若々しさや元気さの代わりに落ち着きや真面目さ、ことの重大さを伝えることが出来ます。
話すテンポを操る
話すのが速い人というのは、せっかちな印象を与える一方で頭の回転が速いという印象を与えることが出来ます。話すテンポを落とすと、落ち着きや深い知性、頼りがいなどを示すことが出来ます。
つまり、普段から落ち着いた人間として見て欲しい時や特に説得力を持たせたい場合などは出来るだけ話すテンポを落とし、勢いで押し切りたい、息付く間もなく畳み掛けたいという時には話すテンポを上げれば良いのです。
日常的に話すテンポをどちらか寄りにしていると、テンポを上げたり下げたり、もしくは声の大きさを上げたり落としたりすることで、同じことを言っていても相手に与える印象を大きく左右することが出来ます。落ち着いている人が発奮するのと、元気な人が静かに喋るのではそれぞれ印象が違いますよね。
どんな風に話しているのか気になるという方は、声の大きさとテンポをそれぞれ組み合わせたものを録音して検証してみましょう。使い分けが大切なのです。