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AMラジオの周波数に隠された秘密。驚くべき法則がある!?

AMラジオ周波数の法則性

ラジオにはAMラジオ(中波)やFMラジオ、短波放送などがあるが、AMラジオの周波数には奇妙な法則があるのをご存知だろうか。

例えば毎日放送(MBS)の周波数は1179kHzだが、この「1179」という数字を一つ一つ足していくと、最終的には以下のようになる。

1+1+7+9=18
1+8=9

答えは9になるわけだが、だからどうした、などと言うなかれ。日本全国のAMラジオの周波数は、一つ一つ足していくと最終的には必ず9になるという、オイチョカブなら大儲けの答えとなるのだ(離島などでFM波を使用している場合を除く)。

試しに、日本全国の主なAMラジオの周波数を列挙してみよう。

NHK第一(東京)……594kHz 5+9+4=18 1+8=9
北海道放送……1287kHz 1+2+8+7=18 1+8=9
青森放送……1233kHz 1+2+3+3=9
東北放送……1260kHz 1+2+6+0=9
文化放送……1134kHz 1+1+3+4=9
ニッポン放送……1242kHz 1+2+4+2=9
ラジオ日本……1422kHz 1+4+2+2=9
新潟放送……1116kHz 1+1+1+6=9
信越放送……1098kHz 1+0+9+8=18 1+8=9
北陸放送……1107kHz 1+1+0+7=9
静岡放送……1404kHz 1+4+0+4=9
東海ラジオ……1332kHz 1+3+3+2=9
CBCラジオ……1053kHz 1+0+5+3=9
KBS京都……1143kHz 1+1+4+3=9
朝日放送……1008kHz 1+0+0+8=9
ラジオ大阪……1314kHz 1+3+1+4=9
山陽放送……1494kHz 1+4+9+4=18 1+8=9
中国放送……1350kHz 1+3+5+0=9
山口放送……765kHz 7+6+5=18 1+8=9
四国放送……1269kHz 1+2+6+9=18 1+8=9
高知放送……900kHz 9+0+0=9
RKBラジオ……1278kHz 1+2+7+8=18 1+8=9
KBCラジオ……1413kHz 1+4+1+3=9
宮崎放送……936kHz 9+3+6=18 1+8=9
ラジオ沖縄……864kHz 8+6+4=18 1+8=9

9の倍数の法則

なぜこんなことが起こるのか?それはAMラジオ(中波)の周波数が全て9の倍数だからである。これは日本だけの決まりではなく、アメリカ州(アメリカ合衆国やカナダ、ブラジルなど)以外は国際的に531~1602kHzの間で9kHz間隔となっている。531も9の倍数だから、9kHz間隔だとAMラジオ(中波)全ての周波数が9の倍数になるのは当たり前だ。

ではなぜ、周波数の数字を足していくと最終的に必ず9になるのか?これは9の倍数の法則で、一つ一つ足していくと必ず最後には9になるからである。

例えば、1を9個並べると全部足したら9になるのは当然だが、111111111を9で割ると12345679となり、キッチリ割り切れる。即ち9の倍数というわけだ。

さらに1を9個並べたとき、0をどの位置に、何個入れても必ず9の倍数になるのだ。1が9個で、そこに0がいくつあっても、一つ一つ足せば必ず9になるからである。いくつか例を挙げてみよう。

1111111101÷9=123456789
10111101111÷9=1123455679
111011100111÷9=12334566679

そして123456789も9の倍数であり、9で割ると13717421となる。123456789を一つ一つ足すと、

1+2+3+4+5+6+7+8+9=45 4+5=9

と、やはり最終的には9となる。従って、123456789の数字をどう並べ替えても、必ず9で割り切れるのだ(即ち9の倍数)。例を挙げると以下のようになる。

987654321÷9=109739369
526184973÷9=58464997
834951726÷9=92772414

もちろん、123456789の中に0がどの位置にいくつ入っても、必ず9で割り切れる。全ての数字を足すと、必ず最後には9になるからだ。あなたも電卓を片手に、1~9の数字を並び変えて、色々試してみると良い。必ず9で割り切れるはずだ。ちょっと不思議な数字の世界が垣間見える。

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