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幸せって何?ブータン王国に学ぶ心とお金のバランスを考察

ーお金と向き合うということー

一般庶民にとっては永遠のテーマと言っても過言ではない「お金を増やす」という目標。人生において全てに関係してくる重要なお金。決して避けては通れない問題だからこそ真剣に考えて見ませんか?

自分にあったお金との距離の取り方を見つめ直し考えましょう。

ーお金とを使うことの意味を考えるー

お金とは本来の物質やサービスを得るための「交換券」のはずです。その交換券を「資産」として保有したり、人を出し抜いてでも稼ぐことが主軸になっている人が、余りにも多く何だか本末転倒な気がします。

マスコミでは「若年層は物を買わない」などと言っていますが、物欲がなくなったわけではなく、「交換券」が手元になくて、生活費や自分にとっての優先事項にあてざるを得ないからです。

歳を重ねてきた経験者(大人)と違って、若年層は物欲や好奇心は人一倍強いはずです。若い人達のモチベーションが下がってしまうのも仕方のないことかもしれません。

しかし筆者が過ごしてきた時代と比べると、今の若い人の方がしっかりとした考え方であることはあきらかです。

根本的に「ない」ところからスタートしていますから、堅実な考え方が身についています。人生をどう充実させるか真剣に向き合っているように見うけられます。私達もその姿勢を学ばなければいけませんよね。

ーブータン王国に学ぶ幸福論ー

先日あるテレビ番組でブータン王国を訪ねるという放送をみました。先進国の日本から見ると素朴な感じのする原風景が広がっていました。

そこを訪ねたタレントは戦後の日本に似ていると言います。子供達は物がなくてもあるもので工夫して遊び人々は当たり前のように助けあい、初めて会った日本人に丁重なもてなしをしていました。

自分のことよりも相手を気遣う姿勢は本当に感心しました。ブータンは諸外国に比べるとGDPは低く経済的に豊かとは言えません。しかし国民の97%が幸せに感じていると言うことには驚きました。

これは政府が掲げたGNH(Gross National Happiness=国民総幸福度)を高めるためにとった政策が功を奏した結果だと思います。経済的に発展すると自然破壊や貧困問題につながり幸せになれないという結論に至ったからなのだそうです。

ブータンの凄いところは経済的には豊かでなくても、ホームレスや物乞いのいない社会を実現しています。これは大家族制という御近所も大家族という考え方からきていて,
身寄りのない人間が出ないのだそうです。素晴らしいですね。

今の日本だとなかなか難しいと思いますが見習いたいものです。これらの考え方はブータンがチベット仏教だということが大きく関係していると思われます。

仏教でいうところの「足るを知る」ですね。今を満ち足りたものとし、現状に不満を持たない。己の身の程を知る。

でも昭和初期の日本では当たり前だったことなんですよね。同じ仏教が伝わった国なので、根本的な考え方は近しいはずです。

ただ日本は経済的発展を遂げ、自分達の欲望に身を任せた結果が、今の現状を招いたのではないかと筆者は考えます。

科学の発展や利便性は人間が本来持ち合わせている「謙虚」と「純真」を奪ってしまうのかもしれません。

もう一度心の豊さを取り戻して「何を重要な価値観とするか」国民全体で考えることが出来たらいいですね。

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