> 雑学 > 今日のランチは何食べる?平安時代からあった弁当の現代の事情

今日のランチは何食べる?平安時代からあった弁当の現代の事情

さぁ、午前中の仕事が終わった。ランチは何を食べようかな?食堂のある会社なら社内食堂によく行くのだろう。出先の支社勤務なら近くのレストランかな?一人で食事する時は弁当屋かコンビニで弁当を買ったりする。コンビニも弁当屋も数百mおきにあるようだ。

全国の弁当屋チェーンでの売上高のベスト3は、ほっともっと、本家かまどや、ほっかほっか亭だが、職場の近くにも2軒ある。コンビニに至っては6軒ある。

平安時代から継がれた弁当の歴史

弁当の歴史は古い。5世紀は鷹狩の携帯用皮袋を弁当入れに使った記録が『日本書記』に記されている。平安時代に書かれた『伊勢物語』には食事シーンまで書かれている。判明している限りの最古の弁当は平安時代になるが干飯を中心としたもので弁當であった。

今の弁当のスタイルが登場するのは安土桃山時代だ。戦場へ向かう兵士のために織田信長が今のスタイルの弁当を作り始めた。信長は簡単に食事できる便利なものとして『弁当』の漢字を用いた。茶会や花見でも振る舞われた。

江戸時代には芝居の合間に食べる食事として幕ノ内弁当が売られた。弁当といえば駅弁を思い出す方も多いだろう。駅弁の第一号は栃木駅で売られた弁当だ。梅干し入りのおにぎりという簡単なものだった。

現在の弁当事情

都心では250円弁当、200円弁当なるものまで出てきている。大きな市場が見込まれるからこそ成立する価格だ。昼時になるとオフィスビルの前は弁当屋やパン屋の出張店がひしめきあうようだ。

調理済みではないが、ネットで全国の駅弁も購入できる時代だ。全国の名物弁当を自宅で食べることができる。不況が長引く中、弁当も低価格化している。5年前には『弁当男子』という言葉が一時期話題になった。『節約』『エコ』『健康』の三つがキーワードだった。

コンビニ弁当も変化をしている。無添加志向を色濃くしたセブンイレブンと添加物OKで色彩豊かな志向のローソンと二手に分かれた。TVでも取り上げられたがコンビニでは野菜不足を補うため『ゴーヤチャンプル』 『サラダ類』の売上が伸びているようだ。よく行く一番近いセブンイレブンの店長も野菜を中心とした惣菜の売上が伸びていると言う。

近くのほっかほっか亭、本家かまどやでの売上ベスト3を聞くと ほっかほっか亭は

『のり弁当』
『から揚げ弁当』
『幕ノ内』

の3つで、本家かまどやは

『幕ノ内』
『鶏野菜炒め弁当』
『のり弁当』

の3つだと言う。お馴染みの定番だが、お得感や無難感が好評らしい。買って帰るのはガテン系の方が多いらしい。鶏肉は弁当屋の定番だ。野菜と一緒に炒めた弁当が好評なのもコンビニ店長の言葉を考えれば頷ける。

スポンサードリンク
スポンサードリンク