メールも対象になった新ストーカー規制法。お誘いメールには御用心!
『ストーカー規制法』『DV防止法』という言葉を聞いたことがあるだろうか?大多数の男性にとっては縁のない言葉だろうが、2013年7月23日に国会で満場一致で成立した内容は、縁のないものではなくなってきている。場合によっては前科となり罰金五十万円または禁固一年の刑を受けることになる。状況を踏まえて、気を付けておきたい。
現行のストーカー規制法
正式には『ストーカー行為の規制等に関する法律』で2000年11月に施行された。桶川ストーカー殺人事件に端を発し、国会で成立した法律だ。
つきまとい行為として八項目挙げられている。その項目内容は『ストーカー』のイメージで考えられる内容だが、つきまとい行為の反復をストーカー行為として位置付けている。つまり、つきまとい行為を反復して行えば、ストーカー行為になる。
ストーカー心理を研究した書物では、可愛さ余って憎さ百倍の憎悪、相思相愛を求める身勝手で執拗な愛情、憎悪とまでいかなくても関係回復を求める気持ち、精神疾患などが挙がっている。ストーカーの八割が男性だというデータもある。
現行のDV防止法
こちらの法律は2000年10月に施行された。正式には『配偶者からの暴力及び被害者の保護に関する法律』で、家庭内の暴力被害に関する法律だ。ストーカー禁止法は第三者を中心に対象としているが、戸籍上や内縁の配偶者を対象としている。
民事不介入という立場から過度の暴力行為でない限り立証は難しいが、立証されれば一週間以内に虚偽を申し立てない限り、罪が確定してしまう恐ろしさもある。牽制要素が多分にある法律だ。
改正された項目
ストーカー規制法では執拗なメールが項目に追加され管轄警察区域に加害者宅の区域が含まれた。DV防止法では同居の恋人とのデートDVが含まれるようになった。施行は2013年10月からだが、執拗メールは今夏から施行される。
知っておきたいのが 『執拗なメール』だ。気になる彼女を誘おうとメールを送ったら、なかなか返信が返ってこない。苛立ちから何度もメールを送ってしまった場合も含められる可能性がある。何回か続くと完全にストーカーと見なされることになる。
万能でない法律だが・・・
法律は万能ではない。反復の程度が数字で表されている訳ではない。メールにLINEやtwitterが含まれるかも曖昧だ。しかし女性を誘うときには、執拗に誘わない方が良さそうでもある。
メールで誘うのは『照れ』や『相手の時間的都合』を考慮しないで済むので気軽に誘えるが、気軽にあきらめることも必要だ。直接会えば、メール以上に相手の表情や仕草が判るので、やはり直接誘う方が良さそうだ。
モテる男性たちでも100%OKという訳ではない。女性心理は複雑だ。女性にモテると言われている知人も 『軽い人はお断り』『中味が薄そう』 の理由で何度もデートを断られている。人生経験豊富で中身が薄い訳ではないのだが、初対面ではそう思われることも多々あるようだ。
誘って断られたら 『あきらめること』 は必要だが、理由をきちんと考えなければ意味がない。自分の気持ちを優先せずに相手の気持ちをくみ取っている、と思えば良い。