生活パターンが固定されていませんか?3年以上の固定は注意!
人間には、安定したいというニーズをもともと持っています。それは、生活の安定、お金の安定、人間関係の安定、健康状態の安定、人生の安定など、趣味や特技といった人それぞれのことでも安定したいというニーズがあります。
ですが、逆に不安定になりたいというニーズも持っています。これは、真反対なニーズのため、安定ばかり求めていた人が、急に不安定を求める、たとえば東大を卒業して誰もがうらやむコースをまっしぐらと思いきや、コースをそれてホームレスになることなど、見ている人が理解出来ない行動をする人がいるのも、この原理といえます。
誰もが固定されている!?
こう考えると、自分はあんまり関係ないと思うかもしれませんが、すでに自分も固定された人生を送っているかもしれません。同じ仕事、同じ人間関係、同じ給料のもらい方、同じ環境、そんな同じ状態に固定されているかもしれません。
それ自体、悪いことでもないしそのまま生活を過ごすのも良いと思いますが、大切なことは安定と不安定のバランスが取れているかということです。このバランスが取れていないと、人は理解出来ない行動をすることがあります。
ニュースを見ていてありえない行動をする人もいますが、その人の生活をみてみると、ごくごく普通、それ以上に優れた学校に通っていたりうらやましがられるような環境にいたりする人も多いです。
ですが、周りから圧迫されて安定を押しつけられたり、自分でも必要以上に安定にしがみつくと、不安定のニーズが満たされなくなるので、大きな反動がそういった不可解な行動につながるのです。
固定された人生は、ある意味安定を得続けられる人生といえます。同じ仕事をしていて、つまらなく感じ、早く終わって飲みに行くことのために今日頑張っているという人は、そういった気晴らしで不安定のニーズを満たしているといえます。
それぐらいのレベルなら理解出来る範囲ですし、そうやって過ごしている人も沢山いることでしょう。毎日乗りたくない通勤電車に揺られながら、不安定のニーズを感じ、職場で安定のニーズを満たすといった人もいるかもしれません。
固定されると抜け出せなくなる
固定されること自体、そんな問題はないかもしれませんが、厄介なことは人間が固定されると、そこから抜け出すことがとても大変に感じることです。それも年数が長ければ長いほどそれを感じやすく、それ自体は誰もが小さい頃に経験しているでしょう。
小学校は6年間ですが、それから中学校に上がる時に凄く緊張したり、帰りたくなったり、なかなか馴染めなかったりするのは、それだけ6年間という期間に固定されるからといえます。
逆に、旅行を案内するツアーコンダクターなど常に色々なところに行っている人は、固定されることがないため、どんなことをしてもどこにいっても不安な気持ちに押しつぶされることが少ないでしょう。
固定されないのが良い人生なのか?いつも飛び回ってないと良い人生は送れないのか?ということではなく、理想の人生というのは固定されたところにはないということから、固定されるのは危ないということです。
まず1つに、理想の人生を生きていない人がいます。安定を求めて仕事についてしまうと、そこから自分の感情にフタをして、理想の人生が分からなくなり、安定した仕事をしている年数が多くなればなるほど、そこから抜け出すことは怖くなります。
もう1つは、理想の人生を送っていたとしても、ストレスは必ずあるということ、ストレスがないと幸せにはなれないということです。人間が幸せや充実といった感情を感じるには、心地いいレベルとストレスを感じるレベルがちょうどよく混ざり合っているところがベストといわれています。
なので、理想の人生を生きていない人も、理想の人生だけれどストレスが感じない人のどちらも、固定される年数が多ければ多いほど抜けづらくなるということです。
3年以上は抜けづらくなる
目安として、3年以上安定しているものは、抜けづらくなります。嫌だと思っている仕事でも、お金の安定のために働いているのだとすれば、3年以上たつと嫌というストレスを感じながらも抜け出せなくなります。
こうしたストレスは幸せをもたらしてくれないので、注意が必要です。幸せや充実が得られるのは、自分が本当にやりたいことをしている時です。
自分が本当にやりたいことを続けていれば、それが3年以上続いても、その中で自分なりにストレスを感じながらも充実と幸せを感じられること、たとえばコーチをしている人であれば、ずっと同じような人を相手にするのではなく、全く違う相手、それも自分がワクワクするような相手をコーチングするために動きだすと、固定から抜け出せますし、不安もありますがワクワクも大きくなります。
このように、自分が大好きなことをやって、その中で固定しないように進んでいけることが理想といえます。