職場でも家でも苦しまなくていい。禁煙の方法は意外に簡単!
何度チャレンジしても失敗する「禁煙」という苦行
以前に別の記事で、煙草を吸うことは百害あって一利なしと主張し、禁煙することのメリットを載せました。実際、煙草が人体に与える害については多くの人が知っている通りで、禁煙を試みる人は後を絶ちません。それがうまくいけば何の問題もないのです。ところが、何度チャレンジしてもうまくいかないという人がなんと多いことか。いざ禁煙するぞ、煙草との縁を断つぞと誓っても、ものの見事に数日で挫折し、気がつけば愛煙家に逆戻り。それはどうしてなのでしょう。
以前にも似たようなことを書きましたが、愛煙家にはニコチンに対する依存症が見られます。だから仕方がないのだと言っている限り、どう頑張ったってたばこはやめられません。煙草をやめるためにはどうすればいいか? 依存症を断ち切るためにはどうすればいいか? それを考えていきましょう。大丈夫です。本人が強く望む限り、禁煙はそれほど難しいことではありませんから。
まずは一カ月の我慢
私が以前に同僚から禁煙に対するアドバイスを求められた際、まずは一カ月の我慢を続けてみるように進言しました。ここで挙げた「一か月」という期間にはきちんとした根拠があります。その根拠を以下に説明しましょう。
人間の身体は基本的に水分とたんぱく質から構成されています。それは脳も例外ではありません。この中でもたんぱく質が依存症を考えるポイントで、ニコチンが体内に入るとまずは脳内にてニコチンを受容するたんぱく質の組織(ニコチンを快楽として受け止める組織)が構成されます。脳内にこのようなたんぱく質が構成されるスピードは非常に早く、個人差はあるもののだいたい三日から一週間程度で出来上がってしまいます。これは、ニコチンが誇る依存性の強さを物語っていますね。
ところが、快楽を受容するたんぱく質が簡単に構成されても、そのタンパク質の働きを鎮めるまでには大変な時間がかかります。ほんの数日で出来上がるのとは違い、依存症を消し去るにはだいたい一カ月程度の時間がかかると言われています。煙草をやめてから依存症の原因となる脳のたんぱく質が浄化されるまで、およそ一カ月。これこそが、禁煙のために一か月の我慢が必要である根拠です。
一か月の我慢を実践する三つのポイント
さて、一か月の我慢が必要であるとは言っても、それを実践するのは並大抵のことではありません。簡単に実践できることであれば、禁煙の挫折者なんてそもそもいないはずです。
実際、禁煙を成し遂げた知人たちに聞いてみると、禁煙は並大抵の心持ではできないとのこと。彼らはどのようにして禁煙を成功させたのか、その秘訣を公開しましょう。
紹介するポイントは三つ。
まずはお菓子でしのぐという方法。これが意外と効果的です。禁煙のミソは、ニコチンの依存症を乗り越えることにあります。煙草の依存症を、他のものに依存することで上書きすればいい。そう考えれば、お菓子などは効果的です。チョコレートの依存性などは特に強いことで知られていますからね。煙草に比べれば、お菓子の方がよっぽど体に良いですよ。口がさびしいというのであれば、煙草に火を付ける前にお菓子に手を伸ばしてください。
次いで、身体を動かすというのも効果的です。そもそも、ニコチンを摂取した時にどうして快楽を覚えるのかと言えば、脳内において快楽を認知する物質が放出されるからです。色々種類があるのですが、よく知られているのは「ドーパミン」と呼ばれるものです。この物質が、人間の心に幸福感をもたらすのです。ドーパミンは「脳内麻薬」などといわれることもあるようですよ。
もちろん、人間は煙草を吸った時だけに幸福感を感じるわけではありません。当たり前の話です。ドーパミンを放出させるために有効だとされている方法は、ずばりジョギングです。これは多くの医師や脳科学者が推奨しています。煙草に頼ってドーパミンを放出させる生活から、ジョギングによってドーパミンを放出させる生活にシフトすればいいのです。
最後に公開するのは、女の子に協力を仰ぐという方法です。男性なら俄然やる気が出る方法だと思います。まず、家族がいる方は真っ先に協力を依頼してください。一人でこっそり禁煙しようと考えるからうまくいかないのです。奥様が愛煙家でない限り、禁煙すると言えば喜ばれるはずですし、過剰なくらい協力してくれます。本気になった女性は怖いですから、男性が考えうる手口よりはるかに徹底しています。本当に冗談抜きで、あなたの前から煙草というものが消えるでしょうね。
未婚の方は、会社の同僚など女性社員に協力を仰ぎましょう。仲が良い人がいるならそれがベストですが、基本的に大げさなことは頼めないと思うので、簡単な賭けごととかでも良いですよ。例えば、煙草を吸ったらランチをおごるとか。
私の同僚は、人間関係に恵まれていたらしく仲の良い女の子に禁煙をサポートしてもらったのだとか。彼いわく、自分が家に隠しておいた愛煙グッズまで根こそぎ(無断で)処分されたそうですよ。もちろん感謝すべきことです。
家探ししてまで(?)協力してくれた彼女に感謝ですね。