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素足に映えるアンクレットが最近の若者の間で流行っている?

私の職場はスーツや制服着用の義務がない。ラフすぎる服装は禁止しているが、全職員が普段着で仕事をしている。男性は襟のついたシャツと長ズボン、女性は派手でない服装が暗黙の了解となっている。

若手は職場で着替えもする。今年は猛暑で暑いため、素足で仕事をする若手職員が多い。靴下を履かずに仕事をしている。その素足をよく見るとアンクレットをしている者が多い。女性だけでなく男性も身に付けている。

昼食のためコンビニに出かけると、多くの女性客たちがアンクレットをしている。田舎だからか、アンクレットをしている若者が多い。今は足首のブレスレットだけでなく、流行の足首までの靴下もアンクレットと呼ばれているようだ。どうやらブレスレット型アンクレットの流行は、数年前から流行っている足首までの靴下が定番となった延長にあるようだ。

他人が気付きにくいオシャレこそ真のオシャレ?

アンクレットを見ると銭湯でロッカーのカギを足首に巻いている姿を思い出してしまうが、身に付けている若手職員たちに聞くと異口同音で「他人が気付かない所でオシャレするのが良いのです」と笑顔で誇らしく答えてくれた。

下着をオシャレにしたり、インナーウエアに凝ってみたりするのが良いらしい。オシャレは他人に見せるためでなく、自分が満足するためのもの、という考え方だ。

気付きにくいが、しっかりとオシャレをしていると満足する。「他人の目に付きやすい場所では、わざとらしいから嫌だ」と言う。さりげないオシャレを気取るなら、足を組んだ時に自然に上になる足に付けた方が良い。冬になるとブーツの上にアンクレットをしている女性もいる。

そもそもアンクレットは奴隷や女性が主人や恋人に所有されていることを示す装身具だった。飾るためではないので、他人の目に付かない部分に身に付けたシンプルな金属の輪だった。

さらに左足に付けると『護符』、右足に付けると『望む力の強化』が叶うとされ、パワーストーンを装飾するようになった。『所有』と『望みの実現』から転じて、右足に付けると『恋人募集中』『浮気相手募集』の印とまで言われている。20年前は、公に恋人を募集しにくい同性愛者の印とも言われた。

キャンパス内では、お守り代わり?

学生のアルバイト達は、アンクレットはお守り代わりだと言う。ミサンガと同じように使っている。素材も金属もあるが半数はミサンガと同じ素材だ。ミサンガは自分自身が目に付く場所に巻くので、夢を忘れず挫けず努力し続ける効果がある。

夢のためにミサンガを巻く者は、ミサンガを見て『がんばろう』という気力を持続させている。しかしアンクレットに、その効果は期待できそうにない。受け身的発想のような気がするが、若者の考え方も変化してきたのかもしれない。

アンクレットをしている人は、簡単に身に付けられるネックレスやイヤリングでなく足首を着飾っている。その心理は『さりげないオシャレ』か『お守り代わり』のどちらかだ。圧倒的に前者が多い。

それならば、気付いてあげることが相手への関心を買うことになる。職場で、取引先で、パーティーで、デートで相手がアンクレットをしていれば、さりげなく褒めると、相手の関心を十二分に買えるはずだ。