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どれから返す?借入するなら知っておくべき返済の基礎

借金がいくつかあるとき、それをどれから返すかによっても借入利用者のレベルがわかります。単に借金を返していく順番を気をつけるだけで、すべての借金の返済総額が変わってくることがあるのです。

借金を返している立場としてはお金が少なく済む方法を選びたいのが当然ですよね!上手に借金するためには必須の知識です。基本ですが重要!そんな返済の知識をお教えしましょう!

金利が高いものに注目しよう!

同じ額を借りている借金が複数個ある場合、話は単純です。条件が同じなら、あとは金利の高低によって利子の多さが決まりますよね。

いくつかある借金の中で、全部金利が一緒ということはあまりないと思います。似たような条件で借りれば似たような金利に落ちつくものですが、多少金利にはバラつきがあるものです。

たとえば金利15%、10%、5%。これらの条件の中で一番利子を多く生むのは、一番金利が高い15%ですね。

それがわかればしめたものです!いくつかある中で金利が高いものがあるなら、最初に着手すべきはその借金!つまり金利15%の借金です。

その返済を後回しにしているとどんどんハイペースで利子が発生してしまいますので、まずは金利が高いものから潰していくのが望ましいのです。

金利が高いものを先に減らしていけば、一番利子を発生させる条件がなくなるため、完済までにかかる総額を抑えることができます。

借入額の多さに注目しよう!

先の話は複数ある借金の利用額が全部同じだった場合です。その場合は金利の高低によって優先順位をつければよいのですが、実際は利用額にもばらつきがあると思います。その場合、利用額の多さに注目してみましょう。

今回は金利が全部同じだったというケースを想定し、いくつかある借金を考えてみてください。100万の借金、50万の借金、10万の借金。

金利がすべて同じだとしたら、一番利子が多くかかるのはどの借金ですか?もちろん100万の借金ですね。利子は利用額に応じて発生するものですから、額が大きい方が利子も大きくなります。

となれば、後は先と同じ発想でよいのです。利子を一番多く生む条件になっている借金から潰していけばいいのですね。まずは100万の借金から減らしていけば利子を抑え、返済総額を抑えることができます。

ポイントは発生見込みの利子の額

基本的な話でしたが、上二つの話には共通するポイントがあったことに気づきましたか?どちらも「これから発生するであろう利子が多いものから返す」ということです。

利子の計算は金利と利用額によって決まりますから、金利が高いもの、利用額が多いものという目線で考えることは多いでしょう。

ただ、上二つの例は少々ありえない条件であったのは間違いありませんね。いくつかある借金の金利や利用額が全部共通ということは普通ありません。

たとえば、利用額は一番少ないけど金利が一番高い借金などはどう考えればよいでしょうか?どういう順番で返していくのがよいといえるでしょうか?

そこから先はケースバイケースです。ポイントは「発生見込みの利子額」でしたね。これで考えればよいのです。

一目で「これから返していくのがお得だ!」というのが分からなければ、今作っている借金それぞれでこれから発生する利子の見込み額を月ごとに計算してみればよいのです。

計算してみれば今の借金がこれから生み出すであろう利子に順位がつけられます。そうすれば利子が一番かかるであろうというものから返済していけばいいということになりますね。

多少手間はかかりますが、返済の順番を変えるだけで返済額を抑えられるというのは無視するのがもったいない話です。

いくつか借金があるなら小まめに計算し、一番お得な順番で返していくことを勧めますよ。そうすれば借金をすることによる負担を最低限に抑えることができ、賢くお金を運用することができます。