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債務整理は法的な借金救済措置!メリット、デメリットや注意点を確認

借金地獄…早く楽になりたい!ドラマのように夜逃げをしても状況は更に悪くなるばかりです。借金から逃げずに、合法的に借金を減らす方法はあります!国が認めた借金の救済「債務整理」を行うことで借金を減らしたり、なくすことができます。

債務整理は何も知らないと怪しいイメージしかありませんが、どんな種類や特徴があるのかを知ることで借金地獄から抜け出すことができます。

借金で苦しんでいる方こそ、債務整理のメリットやデメリットを知って解決に向けて一歩進んでみませんか。

債務整理は5つの方法がある!初心者でもわかりやすく解説

「利息が多くて返済が追い付かない」「多重債務で完済は到底無理」だと感じたら専門家である弁護士や司法書士に借金の状況を相談してみましょう。原則、借金は自己責任で借りたら返済するものですが、国が認めた方法「債務整理」で借金の減額や免除が叶います。

債務整理を詳しく説明すると5つの法的手段があります。

【債務整理の種類】

  • 任意整理
  • 個人再生(民事再生)
  • 自己破産
  • 特定調停
  • 過払い金返還請求

「任意整理」は裁判所を通さず専門知識がなくても簡単に個人でもできると言われています。ただし、金融業者と利息の減額を交渉して決めるので、交渉事が苦手だと失敗に終わることも…。

債務整理はどの方法でも専門家に委ねることで納得の結果を得られます。任意整理や自己破産…聞いたことはあっても違いがわからない方もいらっしゃるのでは?次からは詳しくメリットやデメリットを紹介していきます。

任意整理…高金利に悩まされ借金が減らない方向け

任意整理は先述の通り、裁判所に出向く必要がなく金融業者と話し合いで利息のカットを決まめす。話合いに自信がない、時間を掛けず上手く進めたいなら専門家に依頼が一番です!

任意整理のメリット

  • 高額な金利分が減額され元金のみ返済(返済で毎月カツカツから脱出できる)
  • 支払い期間が3~5年に延びるので無理なく完済できる
  • 催促や取り立てが止まる

借金のことばかり考えていたのが、返済も楽になり気持ちにもゆとりが生まれます。

こんな人におすすめ

  • 借金は多くなくても高金利がキツイ
  • 返済期間が延びれば必ず完済できる(借金は返すという意思がある)
  • 家族や職場に知られたくない
  • 安定した収入の見込みがある
任意整理は、借金はきちんと返す!という意思がある方に向いています。職を転々とせず完済までは仕事を続けられるのも条件です。

個人再生(民事再生)…借金の大幅カットが実現!マイカーなど生活条件を変えない方法

個人再生は、借金返済が困難だと裁判所に認められると大幅な減額ができます。1/5に減った借金を分割で3年で返済します。

個人再生のメリット

  • 任意整理のように利息だけでなく元金も減るので返済がかなり楽になる
  • 住宅ローンがある場合、家を手放さず借金減額できる
  • マイカーローンが完済していれば車を残すことができる

持ち家やマイカーを残せるのが大きなメリットですから、家族に不便をかけません。

こんな人におすすめ

  • 多額の借金があり任意整理よりも借金の減額したい
  • 持ち家や不動産、保険など財産は残したい
  • 少額になった借金を期限内で完済できる(安定した収入がある)
民事再生とは…
経営不振に陥った法人、企業を立て直しのため裁判所に申立てること。企業や会社の再生のための手続きです。
大幅な借金減額が認められるので借金の苦しみから解放されます。残りの借金はきちんと責任を持って返す努力が必要です。

自己破産…膨大な負債、返済困難…生活するのも厳しい方向け

多重債務などで返済自体がもう困難だと裁判所に認められると、借金はゼロ、返済しなくてもよくなります。借金から解放されますが…それなりのデメリットも発生します。

自己破産のメリット

  • 抱えきれない多額の借金がなくなる
  • 精神的に楽になる

こんな人におすすめ

  • 借金が多すぎて返せない
  • 精神的に追い詰められている
  • 自己破産後は、生活の立て直しに意欲的である
自己破産を選択したからと言って人生は終わりではありません。借金がなくなっても、借金地獄に陥ってしまった経緯を見つめなおし、同じ事を繰り返さない決意が今後大切になります。家や家具家電もなくなるので生活が厳しくなる覚悟も忘れずに。

特定調停とは?任意整理との違いを知って

特定調停は、借金の返済ができなくなった時、金融業者と債務者が話合いで利息分を減額してもらう方法です。「任意整理」と似ていますが、任意整理は弁護士が間に入りますが、特定調停は簡易裁判所が話し合いを仲裁します。

借金の取引履歴をさかのぼって、利息制限法のよる引き直し計算をします。任意整理と同じように利息分が減額され、残りの元金を分割で3年で完済します。

特定調停のメリット

  • お金がかからない(低料金)費用を抑えたい方におすすめ
  • 利息の減額で毎月の返済が楽になる

特定調停のデメリット

  • ブラックリストに掲載される
  • 裁判所に出向く、引き直し計算や書類作成など債務者が動くことが多い
  • 金融業者に裁判所に出向いてもらう強制力がない
  • 期間が長引く
特定調停は費用を安く抑えられますが、手間や負担が大きいのがデメリットです。必ずしも金融業者が出廷するとは限らず、特定調停自体うまく進まないこともあります。他の債務整理同様、ブラックリスト掲載も避けられなません。

過払い金返還請求はハードルが低いから挑戦しやすい!

過払い金返還請求は、過去に借金返済をしてた場合、払い過ぎたお金…利息分が戻ってくることです。2006年以前カードキャッシングや消費者金融を利用していた場合、グレーゾーン金利で過払い金がある可能性が高くなります。

グレーゾーン金利とは…
利息制限法に違法でありながら取り締まりがなく金融業者が多く支払いを受け取っていたお金です。現在は貸金業法の改正で、グレーゾーン金利はなくなりました。

過払い金返還請求はメディアやCMでも見かけ「自分にも過払い金があるかも!」と心当たりのある方も多いでしょう。上記で紹介した債務整理の中で、1番ライトでハードルが低く挑戦しやすいと言えるでしょう。

過払い金返還請求のメリットは?やはり過払い金が戻ってくること!

過払い金返還請求のデメリットは?

  • 借金返済中に過払い金請求して相殺できないとブラックリストに掲載される
  • 過払い金を回収した業者からは以後借金できない
  • 完済から10年の時効がある
完済から10年経過していると時効で請求できません。借金返済中に、過払い金返還手続きをして相殺できず、借金が1円でも残った場合「任意整理」に当たります。そうなるとブラックリストに載ってしまいます。

デメリットもあるので必ず比較と確認を

債務整理のメリットをお伝えしてきましたが、利息のカット、借金の減額もしくは借金の免除を認められるには、それ相応のデメリットが発生します。デメリットを知らないままだと、今までの生活から一変戸惑いや、不都合も出てきます。

【任意整理、個人再生、自己破産の共通のデメリット】

  • ブラックリストに掲載される(5~10年)
  • 新規クレジットカード作成、ローンが組めない
  • 保証人になれない
  • 新たな借金ができない

【個人再生、自己破産の共通のデメリット】
官報に個人情報が掲載される

【自己破産のデメリット】

  • 持ち家や車の没収
  • 預貯金、保険など解約して現金は没収される
  • 現金は99万円以下の所持
  • 職業の制限

上記のように3つの債務整理に共通するデメリットの他、「個人再生」「自己破産」だからこその重いデメリットもあります。自己破産をしたら、持ち家や車が没収され最低限の生活になります。

ローンが一定期間組めないと子供の教育ローンにも影響が出ます。ライフプランの見定めも大切です。

任意整理の弁護士費用の相場5~10万円程度ですが、個人再生、自己破産となると弁護士費用も高額になります。お金が心配であれば、相談料無料、弁護士費用は分割OKなど安心のサービスを提供している法律事務所に依頼をすると良いでしょう。

債務整理こそ専門家に依頼!人生の再スタート

債務整理の種類、特徴、メリットやデメリットを詳しく紹介してきました。借金が減る!なくなる!その反面大きなデメリットを負うこともわかりました。

デメリットを恐れて、借金を放置をして手遅れになれば大変な人生を歩むことになります。借金にけじめをつける意味でも、弁護士や司法書士に債務整理を依頼して新な人生のスタートを切りましょう。

ブラックリスト掲載は誰もが不安になるでしょう。ですが掲載期限が過ぎると消滅します。債務整理を人生のどの時点で選べばいいのか?デメリットな何なのか?迷いや不安もあるでしょう。専門家だからこその目線やアドバイスで最良の解決法が見つけられますよ。

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