キャッシングは正しい利用を!借金借り逃げしたらこうなります…
キャッシングを利用している人は多いですが、残念ながらお金の貸し手である金融機関との間でトラブルが起きることも少なくありません。そのトラブルとは「お金を借りた人がお金を返してくれない」というものもあります。
人間誰しも出来心というものを持っていますから、お金を借りたとき、「これを返さないまま逃げてしまえば…」という考えはよぎってしまうでしょう。お金の借り逃げというものについて、少し確認してみましょう。
借金借り逃げは可能?
よいかどうかは置いておき、とりあえず借金借り逃げというものが可能なのかどうか、考えてみましょう。
借金をするとき、そういう可能性も考慮して、利用者の連絡先や住所、勤め先などの情報は申請させられましたよね?ですから、お金の貸し手は債務者の基本的な居場所や連絡先は押さえているものです。
お金をもし返さなかったとしたら、債務者がいるであろう場所に連絡が来たり、取り立て人がやってきたりすることになります。
これだけでもかなりのプレッシャーですから、今の居場所に居座ったまま、借金を返さずに逃げるということは難しいでしょう。もし借金借り逃げをするとしたら、今の自分の生活圏から物理的に離れるしかありません。
もちろん友人知人、職場の同僚などに行き先を告げれば意味がありませんから、誰にも行き先を告げずに逃げることになります。すなわち、夜逃げするしかないのですね。
借り逃げ後の生活とは
では夜逃げしたとして、いったいどういう生活を送ることになるのでしょう?
夜逃げ後の生活を考える前に、まずは夜逃げが完璧にうまくいく条件として、誰にも行き先を告げず、また行き先を知られるような行動を取らず、そして夜逃げ当日、誰にも姿を見られずに逃亡しなくてはなりません。
大げさではなく、まるで警察から逃げ隠れしている犯罪者のようなことをしなくてはなりません…。
その上で、逃亡した先で何とか自分の衣食住を確保しなくてはなりません。一緒に逃げた家族がいるなら全員分です。ちなみに、役場に届け出ている住所は動かせません。
債権者は債権回収のためならば役場の住所を閲覧することができますので、夜逃げ先に住所を動かしたら一発で居所が知れてしまいます。
住所を動かさず転居先で衣食住を確保するというのは想像以上の苦労です。身分証明もできないのですから、まともに就職するのも難しいかもしれません。
きちんと利用した方がよっぽど楽
夜逃げという言葉に冒険心がうずく、というイメージを持っている人もおられるかもしれませんが、現実的に考えれば非常に地味で苦しい生活を強いられることになるのがよくわかりますね。
ちなみに、本当に夜逃げをして、住所を動かさずに何年かなんとか食いつなぎ、もう大丈夫だろうと思って住所を動かしたところで見つかったという事例も存在します。一年や二年程度しのげれば何とかなるといった甘い話では断じてありません。
さて、このようなことを確認してもなお、借金借り逃げした方が楽だと思いますか?大半の人にとって、数年単位の時間を棒に振りかねない借り逃げなら、ちゃんとお金を返した方がよっぽど楽だと思えたのではないでしょうか?
借りたお金はきちんと返しましょう。返せなくなり、夜逃げしかなくなるような無謀な借金はそもそもしないことです。