ムダ使いを防ぐ思考術!モノの値段は相対ではなく絶対基準で捉えよう
男の趣味というのはいつの時代もお金が掛かってしまうものです。給料が入った、ボーナスが入ったなどとにかく収入があれば多少は使いたくなってしまうのが人の性というものなのです。
しかし、景気も不透明で家計のやりくりも大変な昨今、欲しいからと買っていては生活が出来なくなってしまいます。
人によって物欲というものはどれだけあるのかが違うものではありますが、特にいつも安いものを見ると欲しくなる、いつも欲しいものがあるという浪費気質を持っている男性の皆さんに是非お伝えしたい思考術があるのです。
ムダ使いを防ぐ思考術、それはモノの価値基準は相対価値ではなく絶対価値で考えるようにする、ということです。
欲しい商品が定価の5割引。さて、貴方は買いますか?
たとえば貴方はとても腕時計が大好きで、余裕と機会さえあれば欲しいと思っている腕時計が幾つもあるとします。
何となく仕事終わりに時計店を覗いてみると、なんとそこではずっと欲しかった時計のモデルが定価の10万円から5割引で5万円になっています。店主に聞いてみると、入荷してからしばらく売れていないので、安い価格でも誰かに引き取って欲しいそう。
さて、貴方はこの時計を買いますか? それとも買いませんか? こういった例題で考えた時、貴方が浪費をしやすい人なのかどうかを簡単に診断することが出来るのです。
もしも迷わずに買う! と考えてしまった人は非常に危ない兆候です。目の前にある欲しいものにすぐ飛びついてしまうという人は、身の丈に合わない買い物を繰り返したり、生活費まで使い込んでしまう浪費癖に発展してしまう可能性が持っているからです。
買わないという人にも色々とあります。5万円なんて払えない、払いたくないから買わないという人、とても魅力的だと思うけれど、とにかくいますぐ買うのはどうかと思うので、自宅に帰ってから良く考えるというところでしょうか。
この中で、一番お金をムダに使わないのは5万円なんて払えない、払いたくない、という人です。そして、自宅に帰ってじっくり検討してみるというタイプの方は、最終的に何らかの形で商品を購入してしまうことが多いです。
更に決心してその腕時計を買いに行ったら既に売れてしまっていたり、時計のことが気になって他のことがおろそかになってしまったりするのです。
買い物をする時において、判断というのは即決するかじっくり時間を掛けるかしかありません。
しかし、じっくり時間を掛けるということは買うかどうか自分の中で吟味するということですので、その分仕事のことや他の趣味のこと、生活のことなどを考えない時間を作るということなのです。
何も考えずに購入しても失敗しますし、じっくり考えて購入しても失敗する時は失敗します。ムダ使いを防ぐというのは、即決で買うか買わないかを判断する基準を一つ自分の中に持っておくことなのです。
その基準こそが、相対価値、絶対価値です。
相対価値と絶対価値を考える
では相対価値と絶対価値とはどんなものなのかをご説明いたします。相対価値というのは、モノの値段を相対的に考えて安いのか高いのか判断するということです。
先程のたとえの場合であれば、定価10万の5割引きで5万円、この5割引きという相対的な割引額を見て「安い」もしくは「高い」と判断するということです。モノを買う時はこの相対価値を基準とした判断はしないようにした方が良いのです。
人間には、大きな数字の後に小さな数字を見せられると、数字の価値を正しく把握しにくくなるという性質があります。いきなり5万円の時計は買えないと思っていても、10万円から割り引かれ手5万円になった時計なら安いから買えそうだ、もっと言うと30万の時計が5万円として売られていれば「安い」と判断して買いやすくなってしまうのです。
相対価値を基準にしていても、財布の中から出て行くお金の額というものには変化がありません。しかし、割引されているという情報だけに注目してしまい、結果的に家計を圧迫するようなムダ使いをしてしまいます。
「こんなに安いんだから」という言葉や考え方は禁物です。そこで、取り入れていただきたいのが絶対価値を元にした買い物基準です。
絶対価値というのは、いくら割引されていようが何だろうが、そのモノ、この場合は5万円の腕時計ですが、これがいくらか、ということだけを考える基準です。
どんなに良いものであっても、大きな割引がされていても、限定品であっても、5万円を支払うことには変わりがありません。ならば、時計のために5万円の支出が問題なく出来るかどうかだけを考えるのです。
5万円は自分にとって絶対的に安いのかそれとも高いのか。こういう考え方をしていると、自分の財布の中身に合わせた買い物が出来るようになります。セールや割引というのは非常に魅力的なものですが、衝動的にムダ使いをしてしまわないようにしましょう。