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悔しかったら偉くなれ!親の七光りはチャンスの宝庫~後編~

実力を見てもらうには、その入り口が必要です

どんな素晴らしい発明をしても販売ルートを確保しなければ契約は締結されません。

昔ヴィクターがVHSの2時間録画を初めて可能にした時、素晴らし発明に歓喜したものの、商品化するためには販売ルートを確保するために松下電器(現パナソニック)の賛同がないと商品化できない、ということで、松下幸之助に直訴して実現させたという実話があります。

いくらいいものを作っても、大企業が賛同してくれないと、その素晴らしい商品が世に出ることさえ叶わないという実例です。私はこれと同じだと思いました。

現に、実家のバックの力がないと、私の過去の確定申告の書類さえ見てもらえませんでした。要するに、バックの力は入り口なのです。私は「親の七光り」という言葉が昔から嫌いで、何でも自分の力でやろうとしてきました。権威や権力を嫌い、人は誠意と真心でどうにかなる、と思って仕事をしてきたのです。

その結果、私は親の力を借りずとも、自分の力で道を拓いて来たと思っていました。でも、私の旧姓は地元でも私の親戚しかいない珍しい名前です。主人と再婚する前は旧姓で仕事をしていましたので、名前で父や家の話が出ることが多かったのは事実です。でも、父が表に出る事は一度もありませんでした。

とは言っても、これって、名前でわかっちゃいますよね。名前で入口を作っていたようなものです。現に今は、主人の会社のメインバンクでは、主人の名前で、主人の肩書で、主人と大阪に来て主人の扶養家族だったという事実だけで、それまでの全ての実績を抹消されました。

決して主人をバカにしているわけではありません。33歳にして年収は多い方だと思います。でも、私も30代にしか見えないのです。良く言えば「品のある奥様」で、とても個人事業主で年商800万円の個人事業主として会社を営んでいたようには見えないのでしょう。

つまり、キャリアウーマン風ではないのです。「だから良いんじゃないか?人が心を許すんだよ」と主人も父も言ってくれます。だけど、「私がもし田中真紀子議員風なら、こんなに悔しい思いをしなくてもいいのでは?」といつも思います。

でも、若い頃これでも大手商社の副社長付き秘書だったのですから、「品格」は商売道具です。動作がゆっくりでも無駄な動きがなければ合理的で早いんですよ。秘書技能検定1級も持っています。私は意外に凄いのです。

でも、それを知ってもらうためには、私と仕事をしてもらわないといけません。その入り口には、「紹介」という大きな既存の権力が必要なのです。

でも、現実を知れて良かったと思います。私は、悔しいので、自分に力を付けようと思いました。

司法試験に合格しても、司法修習を受けませんでした。それは、私は司法に向いているとは思えなかったし、女性独り生きていく上で、法律くらい知っていないと、両親亡き後「箱入り娘」では生きていけないと思ったからです。

でも、今は思います。弁護士バッチがあったらそれだけで相手の見方は変わるでしょう。「品の好い奥様」ではなく、「品のある女性弁護士」です。頼りなさは同じかもしれませんが……。

でも、法改正も大幅にあったし、今更司法修習を受ける気もありません。今は、私はライターなのです。ライターとして地位を築こうと思います。私は嫁いできたのですから、実家の力は関係ありません。

私が、もし有名な作家なら、銀行マンだって態度を変えるでしょう。世の中では、ある程度の権力は必要なのです。権力のある家に育ち、その権力のおかげで良くも悪くも目立ち、煩わしく思ってきましたが、その権力に守られていた事を知りました

世の中お金も必要なのです。預金がある銀行とない銀行では、待遇が違うのも事実です。悲しいけれど、真心と誠意だけでは生きていけないのです。もちろんそれは必要ですが、それだけでは理不尽な扱いに反撃できないのです。「目には目を、力には力を!」です。「倍返し」するにも権力が必要なのです。

悔しかったら、銀行マンを悪く思うのではなく、自分の甘さを教えたくれたと感謝すべきだと思います。感情的にならず優しく丁寧な言葉で、論点を間違えずに確実に相手に主張を伝え、わからせることができたのも秘書時代に培った能力です。

文句をいう相手の選択も、ローンだけ扱っているビルの窓口の銀行マンの上司にいうのではなく、取引のある支店のGMに言わないと効果がないのです。私の母は、こういう私を女性としてやり過ぎだと言います。でも、理不尽な態度に甘んじる必要はないのです。「やられたらやり返せ」と私は思います。

そして「貯金して実家に負けず劣らずに権力つけてやるぞー!」と張り切っています。

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