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悔しかったら偉くなれ!親の七光りはチャンスの宝庫~前編~

「親の七光り」を嫌う人がいますが、これほどありがたいものはありません。 親の七光りを利用し、それを入り口にして、自分の実力を見せつけるチャンスが他人よりも山のようにあるということなのですよ☆

バックの力の有無で人の待遇は変わる?

自分で言うのもなんですが、私は地元では、旧家の名門の家のお嬢様で育ってきました。そういう家で育ったので、銀行のATMでできるお金の入出金振込以外は、融資や資産運用、相続等、銀行の営業マンが電話1本できてくれるのが当たり前だと思っていました。

他にもおかしな常識がありました。デパートの急なお買い物も、電話をすればカード払いで外商さんが届けてくれる、クリーニング屋さんは御用聞きと同じで家に来てくれるもの、呉服屋さんもスーツのテーラーさんも家に来てくれました。スーツもワイシャツも仕立てるのが普通だと思っておりました。

こんなふうに、私にはおかしな常識がたくさんあって、気楽にお願いすればどうにかなるものだと思っていたのです。私の方にも「恐るべし非常識!」としか言いようがない点もあったと思います。その私が、銀行で生まれて初めて侮辱を受けました。

主人の会社の取引先銀行に、住宅ローンの査定に行き、夫婦合算で査定金額を出してもらおうとしたところ、私の収入の確定申告書さえ見てもらえないほど、私の主張はことごとく「実績のない証拠のないお話をされても…規則ですから」と全く相手にもしてもらえませんでした。

結局の所、今までの実績と信頼を地元の大手クライアント元代表の証言で助けていただきました。しかし更に運の悪いことに時間切れで、「次のお客様がお待ちですから」という理由で帰されることに。時間切れになったのは、銀行マンのせいなのに、と本当に悔しい思いをしました。

私は、大阪では30代の平サラリーマンの妻なのです。当たり前のことですが、クライアントの証言がなかったら、私達の相手をしていた銀行マンにとっては、私はまるでハッタリの大きな嘘つきでしかなかったようでした。

その銀行マンは、書類の確認もせず、過去の実績を否定しました。確定申告書も見ずに、「会社の年商は関係ないから給与明細を持って来るように」とまで言われました。

私は個人事業主でしたので、給与明細などありません。確定申告が私の収入なのです。どうして書類をちゃんとと見てくれないのか、見かけでどうしてこんな態度が取れるのか、私の心はズタズタに傷つきました。

私の人生で、こんなにもハラワタが煮えくりかえるほどの侮辱を受けるとは想像だにもしていませんでした。旧家の家のバックが如何に凄かったかを思い知りました。私は、お嬢さまで家のバックで、誰からも尊重され、侮辱や失礼な態度とは無縁な特別な待遇を受けていた事を知りました。

銀行は預金残高の力がものを言う

住宅ローンを、主人の会社の取引銀行で借りようとしたのも間違いでした。私は、「夫の会社のメインバンクだから」という理由で、夫の会社のメインバンクに貢献しようという思いで、その銀行に査定を申し込みました。

ところが、その銀行は、主人の給与振込と光熱費他の自動引き落としにしか利用していなかったのです。要するに、入って来たお金は全て出ていく残高の残らない銀行だったのです。主人のお給料の残りは、我が家の貯金として、貯金用の我が家のメインバンクに移動させていたのです。

我が家のメインバンクは、私の実家が代々取引をしている都銀でした。いろいろと優遇してもらえるし、実家の方の支店長から、こちらの支店を紹介してもらっているので、担当の行員さんが親切だったのです。それに、知らない土地では知っている銀行がなじみの深いものがあったのです。

銀行という企業であるがために、預金残高で待遇が違ったのでしょうか?実家の代々の取引銀行の預金額はどれだけあるかわかりませんが、預金残高は相当なものだと思います。だからこそ、銀行員が電話1本で全ての手続きをしに自宅に来てくれるのでしょう。

つまり、きっと預金額がものを言うのでしょう。いわゆるデパートでいう「お得意様の外商の特別扱い」のようなものです。その証拠に、我が家の全財産を預けている銀行では、電話1本で、シミュレーションしていただき、おおまかな査定ですが、「少なくとも5000万円は融資可能」という結果が出ました。

主人の会社のメインバンクも同じ都銀ですが、大違いです。でも、この待遇のよさは、我が家の貯金残高だけではないと思います。私の実家が取引している支店の支店長直々の紹介で開設した口座なので、「特別なお得意様の娘夫婦の口座」ということでしょう。

でも、審査されたのは、「主人の収入と私の過去から現在までの確定申告の実績」です。いくら父の力が強くても、私達に支払い能力がなければ銀行はお金を貸しません。つまり、実家の力が影響したのは、私達の査定を他よりも丁寧にやってくれたところでしょう。

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