お金よりも大切なものが分かっていても変えられない人生の共通点

人は今ある選択肢の中から選ぶことがメインで、それはどれだけ苦しくてもそこからしか選べない時もあるでしょう。一人の恋人から離れられないという人は、その一人が離れていってしまったら非常に苦しみを感じるかもしれませんが、多くの恋人がいても平気という人はそこまで苦しまないかもしれません。

それは沢山の恋人を作ったほうがいいということではありませんが、１つの面しか選択肢がないと、いざという時に苦しむ可能性があるということです。お金もその１つで、人生で大切なものはお金だけじゃないことは分かっていても、その側面からしか見えない時は家族や友達、恋人との仲が適当になりがちです。

また、お金でストレスが溜まっている場合、自分のようにしっかりコントロールしようとしない人に対してイライラを感じることもあるかもしれません。そして、大人になってから子供のころのテストを思い返したと同じように、あれだけお金に執着するよりもっと周りとの仲、自分の夢などを大切にすればよかったと後悔する人は少なくないようです。

お金は自分の生存に関わるだけじゃなく、その量に応じた贅沢も出来るという魅力もありますが、人生で最も大切なものはお金と答える人は少ないようです。逆に、お金はいつでも稼げるけど友達や恋人と過ごす時間は有限で自分の命に関わるというぐらい、お金と同じように周りの人を大切に思える側面があってもいいかもしれません。

そうした見方は人それぞれ違っていいと思いますが、大切なのは一つの側面からしか見ないとそれだけ選択肢も狭くなるということです。

でも、生存本能に根付いているお金は食べ物と同じで少なくなると不安になったり、それに自己重要感やその他のニーズを連想させている人はなおさらキツいでしょう。もしこうだったら？という連想ゲームをしてみると、自分にとって本当に大切にするべきことが分かってくるかもしれません。

たとえば、もしお金がなくても友達が沢山いて理想の恋人がいる人生、もしくはお金が沢山あっても友達が全然いなくて恋人もいない人生ならどちらがいいか？もし自分が亡くなる時に沢山のお金に囲まれて亡くなるのと、沢山の友達や知り合いに囲まれて亡くなるならどちらがいいか？

もしお金の価値が発揮されない無人島に行ったとして、沢山のお金があるのか沢山の仲間がいるのかではどちらがいいか？ありえないようなシチュエーションでも、色々な角度からお金を見ていくことで、そもそもお金が機能しなくなる状況もあるんだということなどが分かるでしょう。

お金は沢山の良い気持ちを運んでくれる素敵なものですが、それしかないような依存状態になるのもバランスが崩れてしまかもしれません。

自分の人生は今までの自分の経験してきたことがフィードバックとなっていると思います。たとえば、仕事はコツコツやるものだと教わった過去がある人は、それ以外の選択肢は分からずやりたくないことでもコツコツ続けているかもしれません。

もちろんそれが良いという人もいるでしょうが、自分の視野が広がるような人と会うと新しいフィードバックが出来ます。それによって自分の今までの信念や価値観が変わり、感情や考え方、行動が変わる出会いをすることも出来るでしょう。

安定していると思われていた大企業の伸び悩みやバブルと不況の関係、お金持ちの心の悩みなど表面的に知ることがないもっと深い部分を知ると、お金に対する考えが変わるかもしれません。ただ闇雲にお金と付き合うより、お金の性質や在り方、使い方や受け取り方など深く追求している人の本を読んだり会ったりすることで、新しい考えが身につくでしょう。

そうした幅広い経験はお金だけじゃなくスポーツや仕事、趣味でも当てはまることから、そのことに関して詳しくなるために大切な行動といえると思います。