なぜ、お金で成功している人は心理学を学んでいるのか?
お金持ちの人がなぜお金持ちになったのか、その方法が書かれてある本は書店に行けば手に入り、日本だけじゃなくそれぞれの国で色々な業種で成功した人の本も見ることが出来ます。それだけお金を稼ぐための秘訣を簡単に知ることが出来るようになりましたが、そのどれにも共通するのが人間の心について書かれているということです。
販売心理学という言葉があるほど販売と心理学は結びついているもので、自己啓発に関する書籍でも脳や心について書かれているものが多くあります。
お金と心理学の関係とは?
お金に関する書籍の中ではその分野に特化したテクニックやノウハウをメインに書かれているものもありますが、お金という全体像について書かれたものの多くは人の心について書かれているものが多いようです。
お金持ちになろうと思っている人が心理学を学ぶ必要があるなんて気付いていないかもしれませんが、どれだけ自分がお金持ちになるかを決めるのも自分の心ともいえるようです。
1つの例は、自分の手元に周りの人にとって価値を感じるリソースがあったとして、それは自分が思っている以上に高く売れるものだとします。ですが、自分でそれに価値を見いだせないため、あるいは自分が提供するものは高く売れないといった観念があるため、思ったように上手く提供することが出来ないことがあります。
それは、自分でそれに対してお金を払って価値を感じるなどをしていないため、それが周りの人に対しても同じように感じ、これには価値がないんじゃないかと思ってしまうということです。逆に、それに大きな価値を感じているなら高いお金を受け取っても当然だと思ってワクワクしている人は、それが現実になりやすいようです。
それは、自分の気持ちが周りの人に投影していて、自分の中でその価値を信じていないものが周りの人たちもそう感じているように思うというものです。このように観念が1つ違うだけで価値の提供の仕方や自信、それを受け取る状態やお金に対する考えまで変わるようです。
なぜお金持ちは心を追求する?
もちろんお金持ちの中でも心や脳をそこまで追求しなくても結果を出している人はいますが、多くの成功者は常に自分の心や感情に意識を向けているようです。それは、自分の感情の動きが行動のエンジンとブレーキになることを知っていて、意識的に選んでやっていると思えるような行動も感情が元になっているからです。
なので、お金を稼ぐという原動力も感情からきていて、それがどういう動機なのかによってたとえ得られるお金が同じでも心や周りに与える結果が変わってくるようです。
たとえば、周りから尊敬されたい一心で頑張ってお金持ちになった人と、自分のやっていてワクワクすることを周りの人と分かち合ってお金持ちになった人、この2人はどういう結果になるでしょうか。
尊敬されたい人は尊敬されるようになるかもしれませんが、尊敬と嫉妬は表裏一体なので尊敬する人が増えると少なからず嫉妬や批判をする人が増えるようです。また、それに興味がない人が偉そうなお金持ちを見ると、ただ気にいらないという理由だけで批判されることもあります。
ですが、自分がワクワクすることを分かち合っている人は、まずそれに興味がある人以外集まりづらく、それだけ理想のお客さんを相手にしていることになります。
そして、頑張るというより夢中になるので感情的なバランスのズレ、たとえばポジティブに頑張ったりネガティブに管理したりの幅が少ないので、それだけ周りの人に与える影響も良い意味で少ないようです。同じ結果を出している人でも心の中をのぞくとそうした違いがあり、そのちょっとしたように見える違いが大きな違いを生むようです。
なぜお金が欲しいのか?
そこで考えたいのがなぜお金が欲しいのかということで、お金1つとってもその動機は人それぞれ違うようです。お金を手に入れることで権力を手に入れたいのか、周りから尊敬されたいのか、心のゆとりが欲しいのか、高級品を買ったり旅行に行きたいのか。
この動機がどこから来ているのか、それは自分には価値があると証明したいと思っているところかもしれませんし、お金が沢山あることで欠乏感から抜け出せると感じているかもしれません。
ですが、それらの気持ちが曲者なのは、たとえお金が増えて価値があると認めることが出来ても、自分よりお金持ちの人は沢山いるのでその人と自分を比べてさらに価値がないと感じる可能性があるということです。他人と競争している限りいつまでも価値を証明する行動が続き、心の平安や幸せなどを感じる暇なくビジネスをやり続ける人もいます。
そうした心の動きを知っておくとなぜ自分がその行動をしているのか、どんな感情が元になっているのかが分かり、方向修正することが出来ます。幸せなお金持ちの多くはそうした心の動きを調整しているようです。