お金がなくても幸せになれる?お金と上手にバランスを取る方法
お金がなくても幸せになれる、お金がないと幸せになれないなど、統一された答えよりそうした個人的な意見がお金に対してされていることがほとんどです。大人になったらお金のために働き続けるという人生でも大きな目的になりやすいものですが、その理由や流れ、歴史や構造などについて知ろうとする人は少ないようです。
お金を稼げば必ず幸せになれるというわけではありませんが、お金を稼がなくても幸せになれるというのも少し違う感じがするかもしれません。それは、お金と向き合わず現実逃避をする時、お金とあまり関係がない自給自足の生活になったとしてもお金を毛嫌いしたりネガティブな感情を持ってしまうかもしれません。
お金と健康的に付き合うには?
お金さえあれば幸せになれるというのは、これまで色々な漫画やドラマ、映画などを見てもお金じゃ買えない友情や愛情というのは誰もが聞いたことがあると思います。それもその通りで、お金で友情を買おうとしてもお金目当ての人だけが集まり、お金がなくなったら去って行ってしまうかもしれません。
愛情でも、本当にありのままの自分を愛してくれる人じゃなく、お金を持っている状態の自分だけを愛してくれる人が周りに集まるかもしれません。そうした悪いイメージがあるからお金を毛嫌いし、じゃあお金に頼らない生活にしようとして自給自足を始めて実際にお金がほとんどなくても暮らせるようになったとします。
ですが、そのお金に対する毛嫌いなどの気持ちが本当の意味で癒されたり腑に落ちたり、真剣に向き合うことにはならないので、逆にお金に対して苦手意識やお金との健康的な距離が保てないかもしれません。お金は使い方によって自分や周りを幸せにする便利な道具で、それは小さいころから多くの人が体験していることではないでしょうか。
ですが、お金によって不幸な気持ちを感じたことがある人もいるでしょうし、そもそもお金との健康的な付き合い方って何?という人も多いと思います。
お金を稼ぐことに意識が向き過ぎると他のことと向き合わず、お金を稼がないことに意識が向き過ぎるとお金と向き合わず、どちらもバランスよく真剣に向き合い、理解してから初めて自分らしい道を選択することが出来るのではないでしょうか。
自分らしいお金の存在
人によって満足出来る金額や生活スタイル、人との付き合い方や仕事も違い、100万円で足りる人もいれば1億円で満足する人もいるでしょう。もしそこに「お金持ちはイメージが悪い」とか「お金がないと貧乏くさい」といった感情的なイメージがあるなら、それが自分の行動の動機になっているかもしれません。
それが幸せな動機になる場合と不幸な動機になる場合があり、それが貢献や自己実現といった動機なのか、周りから認められたり無価値感や欠乏感を満たしたいといった動機なのかによって違います。
お金はどちらも満たしてくれるからこそ自分の感情といつも向き合ってないと忘れがちになることなのですが、たとえば自分がやりたい研究のために必要なお金を稼ぐことは自己実現になると思います。
そして、お金を稼ぐことによって周りからチヤホヤされたり高級車に乗って周りを驚かせたりしたいのであれば、周りから認められたいという気持ちが動機になっているかもしれません。
もちろん個人の自由なのでどちらでもかまわないのですが、認められたい気持ちはいつまでも満たされることがなく、幸せや心の平安から遠ざかる可能性があることも覚えておきたいことです。
お金と人生のバランスを取る
人生にはお金以外にも10以上の幸せになれる分野があるといわれていて、その中には恋愛や生活、ライフワークや健康などもあります。お金を稼ぐことに意識が取られ過ぎて、お金持ちになったと思ったら太り過ぎ、疲れ気味で病気になったりそれまでのツケが回り老化も進んでいるかもしれません。
特に恋愛や友人、家族など人との関わりは幸せや心の平安を感じる大切な1ページにも関わらず、一生のほとんどをお金を稼ぐことに使い、それらに時間を取らなかったらお金が増える満足感は得られるかも知れませんが、幸せや人との繋がり、人生の意味や自分らしさが分からないかもしれません。
お金は稼がなくていいというのは、それだけお金と向き合い、学んだ人が自分らしい人生を送るのにはこれくらいがちょうどいいと決めたラインであればお金とも友達のような関係になれると思います。ですが、お金が嫌いだからお金がなくてもいいというのは、お金が敵に見えたり悪いことに見えたりと、それだとお金と健康的とはいえないかもしれません。
かといってお金を自分勝手に周りをコントロールするために使っていれば、お金が奴隷のように見えていつか足元をすくわれるかもしれません。お金と真剣に向き合い、自分らしいお金、自分らしい生活、自分らしいライフワークをバランスよく追求していけば、幸せなお金の使い方に繋がるのではないでしょうか。