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私達の知らないことばかり!店主に聞いた、古着業界の買い取り相場

古着が好きという方の中には、買うだけで売ることも考える方もいるでしょう。しかし服を店に持ち込んではみたものの、思っていた以上に安い金額でびっくりすることも多いようです。

どうしてそのような安い値段しかつかないのか?そんな買い取り金額で商品が集まるのか?

古着屋の店主による本音をここでご紹介したいと思います。

お金にしたいのならば、古着屋に売るという選択自体が間違っている

そもそも洋服というのは、中古ではなかなか売りにくいものです。どうしても前の持ち主が気になってしまう方も多い、というのが理由です。いくらクリーニングしてあるといっても他人から譲り受けた洋服を着る、ということ自体に抵抗を感じる方は少なくありません。抵抗が少ないのは、せいぜいアウターくらい。

まさに買う人を選ぶジャンルであることは間違いありません。ですので、たとえブランドものであったとしてもなかなか買い手がつかないのです。

どうやっても売れない商品が多くなる以上、どうしても買い取り価格は抑えざるをえない、というのが店側の本音なのです。

ちなみに具体的な買い取り価格は、というと定価の1%前後。このくらいが相場です。まさに捨て値です。

2~3万円で購入した洋服を5着ほど持ち込んだ客が、買い取り価格1,000円(もちろん5着合計の金額ですよ)と聞いて激怒した、なんて話は珍しくありません。

お金にしようとする、発想自体が間違っているのかもしれませんね。

古着屋の仕入れ先は古着屋であることも多い

そんな安い値段では、客からの商品もなかなか集まらないのでは?そんな疑問が湧いてくるのも、もっともです。ですので多くの店が仕入れルートを持っています。

その仕入れ先は、別の古着屋であることも多いのです。

先の古着屋で売れなかったものを別の店が安く買い取り、売るという方法です。元々売れなかった商品です。当然、物凄く安い値段で取引されます。

初めて聞いたときに、私はびっくりしたのですが…、なんと、「計り売り」です。

このシャツはいくらで、このコートはいくら、なんてまどろっこしいことは一切しません。何リットルいくら、の世界です。

私が話を聞いた店主は「40リットル500円」で買い取るそうです。40リットルといってもなかなかピンときませんが、ビニール袋に詰められて送られてくるそうです。もうほとんどゴミですよね(笑)。文字通り、大半はゴミにしかならないようですが。

1つ売れれば良し!というくらいの気持ちでの商売

そのような仕入れ値ですから、1つでもまともな値段で売れてしまえば元は取れるような世界です。

よくフリーマーケットなどに古着の業者が出店していることをみかけますよね。ろくなものないな?なんて多くの人が思うでしょうが、それは上記のような理由からなのですね。

また、最近ではインターネットのオークションにも出品することが多いようです。100も200も古着ばかり出品してるようなストアは、このたぐいでしょう。

では、古着をお金に換える方法はないの?

ものによってはないこともありません。

一部の人気ブランドの商品、またはコアなファンがいるジャンルですとオークションで値段がつくことも多いようです。

例えば、レザージャケットやスカジャンなどは、アウターということもあり十分可能でしょうね。

私事ですが、この間もう着なくなってしまったスカジャンをオークションにかけたところ、数名が競ってくれたおかげで、1万円と、定価の約50%程度で売れました。

しかしこういった例は稀のようです。着なくなった洋服は素直に捨てるか、知人にあげてしまうのが良いかもしれませんね。

でも、洋服をもらっても、困ることって結構多いですよね(笑)。

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