運命の恋人といわれるようなソウルメイトは存在するのか?
ソウルメイトという言葉はスピリチュアル関連の本などで出てくる言葉ですが、それを一般的にいえば運命的な出会いや運命の恋人といえるかもしれません。多くの恋愛系の本や小説、映画やドラマがこれだけ世界中で年齢問わず人気が出るということからも、どんな人でもそうした恋愛に興味があると思います。
ですが、昔に比べてせっかく付き合っても別れたり離婚する確率が高く、国によっては2人に1人が離婚するような高い確率を出している国もあります。
また、自分にとって「運命の出会いだ」と思う人と出会っても、付き合っていくうちにだんだんと「なんか違う」という感覚を覚えた人もいるでしょうし、逆に全然興味がなかった人にだんだんと惹かれて、長く付き合う今でもラブラブな関係の人もいます。そんな色々な角度から見ていった時に、ソウルメイトと呼ばれる人は本当にいるのでしょうか?
ソウルメイトとは?
恋愛に関する占いや本には、自分と相性の良い人はこの血液型、ここの生まれ、この職業をしている人など、ズバリ言い当てる人がいます。そして、それを聞く人もそこまで詳しく言うんだから何となく正しいんだろうと思ってしまい、今度は自分の気持ちは置いておいてその人を探す人もいるようです。
ですが、どんなことにも絶対はなく、その絶対というのも人間が作り出したものならただ単にその人の思い込みである可能性もあるので、自分の意思を任せたくなるような占いなどには自分の意思を持ちたいものです。
もし、このソウルメイトという考え方が当てはまり、その事例が世界中や地域でもどこかしらで起こっているならより確信的なものがあるかもしれません。
ですが、さっきも話したように全然興味がなかった人と付き合ったらソウルメイトだと思いこむぐらいずっとラブラブな人もいれば、胸を打ち抜かれたかのような運命的な出会いをして、さらに付き合うことが出来たけど、いざ付き合ってみたらソウルメイトのような感じがしなくなった。さらに離婚率や別れる確率が高い。
こういうと夢に亀裂が入る人もいるかもしれませんが、そうではなくソウルメイトの考え方自体ちょっと変えると、それだけ気持ちに余裕が出てくると思います。
どこからどこまでがソウルメイト?
そうして考えた時に、胸が打ち抜かれたような出会いじゃなくても、付き合っていくうちにだんだんと惹かれていくこともありますし、その逆もあります。そう考えると世界中の何十億人のうちのある特定の一人がソウルメイトというより、その中でも自分が出会える人の数は限られていて、どんな人でも500人も知り合いがいる人は少ないと思います。
それでも何十億人のうちの500人なわけですから、その出会った人たち全てをソウルメイトと考えてもいいかもしれません。それは恋愛だけじゃなく深い繋がりになる人もそうでしょうし、家族や親友もそうです。
恋人ももちろんその一人で、やはりどれだけ探しても何十億人の中から自分の好みの性格、考え方、タイプ、才能、体型、育ち、話し方やトーンやスピード、トラウマや信念などがピッタリ当てはまる人は見つかるでしょうか。
たとえ見つかったとしても、自分と関わることで人は感情的な動きや色々な動きがあります。それによって今まで最高にタイプだと思えた人も全く違う見方になることがあります。
そう考えると幸せな恋愛をするには心理や感情について二人で理解し協力し合うことは助けになると思います。なので、ちょっとタイプでも「まだ理想のタイプがいるはず」と思って探し続けているうちはいつまでも理想の人に会えないかもしれません。
なぜなら、それがパターンとして身に付くのでたとえ容姿が理想だったとしても体型が理想じゃない、考えが理想じゃない・・・そんな要素を上げたらきりがないですが、それを二人で理解し協力し、深い仲にすることが恋愛から得られる幸せでもあります。いつまでも理想を探している人の中にはそうした深い仲になるのが怖いという人もいて、いつまでもそのパターンが続く人もいます。
出会いを大切にする
そう考えると、無限に広がる人の中から探すこともいいかもしれませんが、ずっとそればかりだといつまでも終わることがない本当かどうか分からないソウルメイト探しに振り回され、ずっと恋人との深い関係から得られることのない幸せを取り逃がしてしまうかもしれません。
どんなに凄い人でも何十億人に出逢うことは出来ないでしょう。たとえ出来たとしても老いているかもしれません。そう考えたら今まで出会った人との仲を大切にするという視点に切り替えると、欠乏から豊かさに意識が切り替わります。
そうなると、自分と関係のある人に対して感謝が湧いてきて、今まで見えなかったメリットや大切さが分かり、身近にいた人がソウルメイトのような感じがするかもしれません。
昔の人は一度付き合った人と別れるなんて考えられないという人もいて、それだけ出会いを大切にしていたといえます。今ではインターネット上で理想のタイプのような人とも出会え、もちろんそれもいいでしょうが、いつまでも見つからないと探す欠乏意識と、いつも身近に沢山ある豊かさ意識のバランスを取ることがソウルメイトに関しても大切かもしれません。