ヒントは葬式のルールにあり!大失恋をした時の、効果的な立ち直り方
生きていると様々な心の傷を負うことがあります。できれば何の心の傷も追わずに、平和そのものの日々を生きていければ良いのですが、人生の神様はそんなに甘くはありません。
時には「もしかして、自分って世界で一番不幸?」なんていう思いにかられてしまう事もありますが、ほとんど全てと言っていいほどの人々が、大なり小なり心の傷を常に抱えて生きています。過度に深刻に考えなすぎないようにするのが、賢い生き方なのだと言えるかもしれません。
とはいえ、日々の生活の中で負ってしまった心の傷は、でき得るならば早いうちに癒してしまって、元気な自分を取り戻したいですよね?
今回は、負ってしまった心の傷を早く修復する方法について、アプローチをしていきたいと思います。
傷を癒すピーク周期を知ろう
これらの心の傷は、「記憶」として脳内に残るわけですが、人間の脳(記憶)というものはとても都合が良く作られていて、これらの心の傷として「よくない記憶」は、自然と脳が消し去ってしまうような作用があるのです。よくない記憶の自浄機能とでも言いましょうか。
その機能が最も活性化する時期を知識として覚えておくと、自分自身の中で「ああ、もう少し我慢すれば、この辛い気持ちも楽になるんだな」という風に考えられるようになってきます。心の傷を負ってもその回復は早くなりますから、生きるのが少し楽になってきます。
第一のピークは一週間前後
でも、一週間ほどで脳内のギアはチェンジされますので、あまり深く入り込まないようにして「まあ、嵐が去るのも一週間の我慢だ」位に割り切って、楽な気持ちで日々を過ごすようにすると良いでしょう。
強烈なストレスを受けた直後の人間の脳内は、身体でいうところの「ショック状態」になっていて、脳内にも不安物質やストレスホルモンが不安定にひしめき合うような状態になっています。
これらが安定してきて、まだまだ脳内によくない物質はあるものの、脳がそれらを処理する優先順位付けが終わるのが一週間前後。その辺りから気分がやや前向きになってきます。
第二のピークは七週間前後
まだまだ一人になると孤独になったり、夜になると気分がふさぎ込む事もあるのですが、友人や家族、会社にいれば何となく嫌な事を忘れられて、「気を紛らわせる」ような状態になれるのがこの時期です。
意識の中ではまだまだネガティブな事を考えてしまうのですが、脳内は活動的になっていますから、脳内には新しい情報がどんどん入ってくるようになります。
脳はパソコンのハードディスクと同じ理屈で、過去のファイルはどんどんデリートして、逆に新しい情報をどんどん上書きしていきますから、心の傷として負ったネガティブな情報の断片は、削除と上書きを経て、私たちの記憶の中からどんどん消えていってくれます。
そんな脳内の情報処理(デフラグみたいなものですね)に目処が立ってくるのが七週間目あたりと言われていますから、この頃には再度脳内のギアが切り替わり、「ほぼ完全復旧」と言った状態になれるわけです。
こういったメカニズムを知っておくと、「辛い事の終了日時」がわかるようになりますから、気持ちもかなり楽になります。覚えておいて頂きたいと思います。
お葬式は良くできています
肉親の死というのは最も強烈なストレスで、とても深い心の傷を残すものなのですが、その区切りとして考えられているのが初七日や四十九日といったお葬式のスケジュールです。
「初七日でショック状態からはもう立ち直り、四十九日では完全復旧して元気に社会に戻って行きなさいよ」という仏教のリズムは、脳内の自己復旧メカニズムを最も合理的に具現化したものだと考える事ができます。なんだか神秘的な気持ちになってきますよね?
「いつまでもクヨクヨしない」と言いますが、脳の記憶のメカニズムだっていつまでもクヨクヨしないようにできているのですから、それを意識するだけでも、それは立派な「立ち直り技」になるのです。
心の傷を負ったとしても、ポジティブシンキングは忘れないようにして生きていこうではありませんか!