幸せな結婚は、たくさん失恋して異性を見る目を養う必要があります~前編~
2013年の『厚生労働白書』で、18~39歳までの未婚男女に調査したところ、「異性の友人・恋人がいない人」が60%以上もいるのだそうです。アンケートで理由も調査した結果、
1位:傷つきたくない
2位:昔の彼女が忘れられない
3位:時間が無い
4位:理想が高すぎて、理想に達しない好みでない女性と付き合う必要性を感じない
・・・・以上、これがアンケートの結果です。男女共学の大学・専門学校なら、自然とできるものだと思っていました。というより、歳を重ねるに連れて異性の友達はできにくくなるものですから、「学生時代に異性の友達を作らないでいつ作る!?」という感じです。今の若者は、青春時代をどう過ごしているのでしょうか?
恋をして心が大人になって行くのです
「恋」というものは、他人の心に深く関わるものです。そういう恋をして初めて子供の心から大人の心へと成長していくのです。傷つくことでそこから大人の手を借りずに問題を解決し、どう立ち直るかによって、人間は大きくなっていくのです。
だから、そもそも恋というのは傷つくのを恐れていたらできないのです。学生時代にたくさん恋をしてたくさん失恋して異性を見る目を養うものなのです。それなのに「理想に達しない異性と付き合う必要性を感じない」なんて何たることでしょう。自分を鏡で見なさいと言ってやりたいものです。
それに、愛する人が理想通りの場合は意外にも少ないのです。自分の理想と自分の相性に合う相手は違うのです。だから、始めは大嫌いなタイプだと思っても、いつの間にか好きになっていたなんてことも多いのですよ。
喧嘩をするということは、相手の心深くに関わるということです。相手の真髄に触れて相手の中身を知るのです。そして自分に合う本当の相手も知っていくのです。だから、恋もしない学生は、本当の自分を知らないままなのです。本当の自分を知らないまま大人になって、結婚生活が維持できるのでしょうか?
学生の頃に心に深く踏み込む付き合いを異性とできないままでいると、社会人になってからはもっと難しくなっていきます。学生の時は、苦手な相手とは付き合わなくても困りません。
でも、社会人になるとそういうわけにはいきません。コミュニケーションに失敗して会社に居辛くなることをまず恐れます。他人とは無難な表面上の付き合いしかしません。失敗を恐れるから恋なんて論外でしょう。苦手な人とも無難な距離を保って会社の中でも自分の殻に閉じこもっているようなものです。
でもそれでは、仕事への熱意も伝わりませんし、仕事への熱意も協力も薄いものとなるでしょう。これでは同じ会社の同じ部署の社員であっても親密になることはできないのです。自ら自分の周りに壁を作っているようなものです。
これでは心は子供のままで全く成長しません。新しい発見も無いので自分への新しい発見も無いのです。子供の頃、自分が作りあげた理想像のまま大人になって行くのです。だから、大人の女性と深くコミュニケーションを取ることを恐れるのかもしれませんね。
何より、傷つかずに楽して大人になるのは無理なのですから、異性の友達も作れない今の若者はまだ恋人を作る段階に居ないということです。社内恋愛等恋愛結婚ではなく、婚活のお見合い形式が復活しているのもこのような所にあるのかもしれません。
異性の友達・恋人もいない18~39歳の未婚男女の90%以上が子供を欲しいと思っているのです。子供が欲しいならまずは結婚です。
恋人や結婚相手に理想を求めすぎる「完璧の恋人」「完璧の結婚」なんて無理なのです。モデルや俳優のような理想の美男美女は現実には滅多にいません。ドラマや漫画・芸能人の理想の人柄だって、作られたキャラクターです。現実は理想通りにはいかないものだということをまずは知らなければなりません。
何度も言いますが、自分が描く理想通りの相手と結婚した人なんていないと言っても過言ではありません。愛してしまったら「アバタモエクボ」だということを早く恋をして知ってほしいものです。