離婚の危機が起きた時、離婚する夫婦と離婚しない夫婦の違い~前編~
おしどり夫婦と言われる夫婦が突然離婚したり、しょっちゅう喧嘩しているのになんだかんだ言って離婚が現実とならない夫婦がいます。「性格の不一致」「価値観の違い」が夫婦の別れる理由になったりならなかったり、この違いはどこにあるの?
「喧嘩するほど中が良い夫婦」と「おしどり夫婦」の違いは?
私は、時折実生活をモデルにしてコラムを書いています。この間は、「妻の運気が急上昇した時に夫と大喧嘩して離婚の危機状態が重なると、女性は必ず離婚を考える」なんてお話を書きました。結末から言うと、連休最終日夜9時に仲直りしました。
私の夫のことを少し紹介しましょう。私の夫は、とにかく女心がわからないアバウトで雑な性格の「てきとう君」なので、とにかく腹の立つことが多くて、私の夫のイメージは落ちる所まで落ちています。
結婚する前は「おおらかで若い割に貫録があって頼れる」なんて誤解していましたが、結婚するとただの根拠のないプライドの高い「てきとう君」でした。
ところが結婚してすぐに夫の被っていた猫がどんどん脱げて、夫の本性を知る度にショックだったり、呆れたりでたいへんでした。でも、行動と心の中が反対で、どう表現していいかわからなくなると逆切れするようです。そして、逆切れしたことに反省して土下座です。
土下座するなら切れなきゃいいのに、とつくづく思います。そんな感じですから夫に多大な期待はしませんから、些細なことでは私は傷付かなくなりました。でも毎回同じことをするので腹は立ちます。喧嘩の度に家事が楽になり、ケーキやお洒落な外食で誤魔化されてしまっています。
本当に夫とは「性格の不一致」も「価値観の違い」も山のようにありますので、しょっちゅう離婚騒動にはなってますが、本当に瀬戸際で夫が引き止めているのです。その結果、我が家はなかなか離婚しそうにありません。
私達夫婦のようにしょっちゅう大喧嘩をしている夫婦にとって、妻から見ると夫の印象はもう、これ以上下がりようが無いくらい下がっています。ですから、予期せぬ良い所を見つけると、「こんなに尽くしてくれる人は他にはいないかな?」と思うのです。
しかし我が夫は、顔だけは無駄にハンサムなので、夫の一生懸命仲直りしようとする姿に笑ってしまうのかもしれません。切ない拝むような顔でお願いされると可哀そうになって、いつの間にか許していることもあります。「顔」って重要かもしれませんね。
「喧嘩するほど仲が良い」というのは、夫への期待も理想も最低なのでちょっと良い所を見つけると心が和むのかもしれません。喧嘩する度に良い所をどんどん見つけるし、ちょっとでも感動することがあったりすれば、怒りなんて嬉しくなって忘れてしまうこともあるのです。
一方、「おしどり夫婦」と言われているご夫婦は、旦那様が素敵です。いつも優しく、文句のつけようがないくらい妻の気持ちがわかっているのです。
私の友人で大学時代から付き合って結婚したご夫婦がいるのですが、本当に友人は妻として大切にされているのです。聞いているだけで羨ましくなるくらい、とにかく優しい旦那様です。喧嘩なんて年に1回するかしないかだそうですよ。うちとは大違いです。
私の個人的な意見ですが、「おしどり夫婦」の妻の夫の印象は立派なのが当たり前なので、滅多にしない喧嘩が起きた時は、妻のショックが酷くて、私のように料理なんかじゃ絶対に誤魔化されないでしょう。心の傷がその程度の喜びでは埋まらないのでは無いかと思います。