恋愛で喧嘩やトラブルの原因となる制限的な考え方とは?その2
恋愛への思い込みが、時に自分を傷つけることになります。それはパートナーが自分を傷つけたように見えても、実はそれは自分の中で受け入れられない自分がいるため、それが相手を通して見えているだけかもしれません。
4.与え続けるのが恋人
これも使われ方によっては苦しみを生む原因になるでしょう。恋愛だけではなく人間関係でも人生でも期待をすると必ずといっていいほど失望を生むので、こうした期待はバランスを取らないといつまでも自分を苦しめることになります。なぜなら、その尺度や裁量は人それぞれ違うからです。
どこまでが与えることでそれがどれだけ大きければ与えることになるのか、人によっては1年間与え続けたのに返ってこないのはなんで?と思う人もいるかもしれませんし、結婚するまでは割り勘が当たり前と思っている人もいるかもしれません。
結婚となると二人で1つのものを支え合い、築きあげていくことを考えるとお互いに相手からの見返りがなくても与えあうことが大切かもしれませんが、恋愛の時はどちらかが常に与えて相手から返ってこない場合、それはバランスが欠けているかもしれません。
やはり理想としては自分と相手が何を求めているかを知り、それを与えるようにすること、そしてそれに期待せずに信頼することで自由に与えて受け取ることが出来るのではないでしょうか。
与えることも受け取ることも義務になってしまうとどちらもせっかくの嬉しい行為が嫌な行為になってしまいます。そういう意味で与え続けるのが与え上手というわけではなく、受け取り続けるのが受け取り上手というわけでもなく、相手と自分を理解してこれらのサイクルを回すことが良い恋愛になるのではないでしょうか。
5.一緒のペースで進んでいく
「お互いに成長していこうね」そんな約束は素敵ですが、それは目に見えない形で起こることやスピードが思っているのと違うような成長の仕方があります。それを心で納得しないと表面的なものに振り回されることになりかねません。
たとえば、自分がポジティブでガンガン突き進んでいればパートナーはネガティブな感じで同じペースで進んでくれないことに不満を持つかもしれません。ですが、これは人間の間で起こるバランスの関係で、この目に見えない心理によって恋愛が上手くいかないことがあります。
また、物事に対する見方が違うことでもトラブルが起こるでしょう。仕事と育児なら仕事のほうが偉いなど偏った考えがあると仕事をしているほうが尊重されるべきだなど変な思いがトラブルの原因になりますし、その逆もあるでしょう。
また、全然進んでいなかったこともあることがきっかけで急に成長に繋がることもあります。ビジネスやスポーツでもある時から急に成長することがありますが、それまで蓄積されている目に見えない部分があるからでしょう。
それは恋愛も同じで、急に相手を理解出来るようになったり受け入れることが出来るようになることもあるので、ずっと同じペースで進めようと考えることも自分で苦しみを作ることになります。
そんなことから考えると一緒のペースで進んでいくというのは自分と相手の心理の動きを理解して期待せず信頼して、同じ方向に進み続けることではないでしょうか。
6.やっていることの価値が違う
これもトラブルを起こしやすい考え方です。仕事と育児を比べたら仕事の方が偉い、もしくは育児のほうが偉いといった考え方はどうなのでしょうか。こうした正しい間違いで物事を判断していると、より深い心理的なことが分からなくなります。
もしその判断基準が自分の考えではなく親や周りの考えが自分のものとしてパートナーに押し付けているだけだとしたら、それは幸せな恋愛から遠ざかってしまうかもしれません。これは仕事と育児だけではなく色々なところでそうした偏った見方がされがちで、それに正しい間違っているはないかもしれません。
男性からすれば仕事が大事かもしれませんし、女性からすれば家事育児が大事かもしれません。それを理解し合うだけでも相手に寄り添うことが出来るのではないでしょうか。
人それぞれ価値観が違い、毎朝ランニングすることに価値を感じる人やビーズで何かを作るという趣味などに価値を感じる人、それぞれ才能を持っていることが違います。
たとえ目に見えてちっぽけなことに見えてもそれが大きくなると評価されるかもしれない、それ以上に幸せを感じることを見つけられていることに喜びを感じてあげることのほうが、自分の理想や価値観を押し付けることより大切なことではないでしょうか。
こうした期待や思い込みによって恋愛のトラブルが起こります。なので、これらを理解しどうやって対応していくかによって、幸せな恋愛を実現し長続きさせることも出来ると思います。