今日はメイドたちの恋愛事情裏話などしちゃいましょう
サブカル業界では、「メイドは2.5次元」という言葉があります。特に、ヲタク系のヒトがはまるアニメやマンガの女子のことを「2次元」とかいうのに対して、生身の女子のことを「3次元」というのですが、メイド喫茶のメイドとか、コスプレイヤーとかは、その中間的設定の存在なので、2.5次元という訳です。
中身は生身のリアル女子。なんだけど、メイド喫茶という空間にいる間は、2次元のように、架空のキャラを演じる。それがメイドという訳です。
確かに間近に見ていると、女の子たちは、メイド服を着た途端、何かスイッチが入ったように別の2.5次元キャラに変身しているようですね。これがメイド喫茶ならではの面白みです。
そのへんの呼吸がわかるヒトにとっては、メイド遊びは大変面白くて、わからないヒトは、「メイドなんてくだらねえ」という感じになるのです。
さて、2.5次元のメイドたちですけど、メイド服を脱げば、また、3次元の生身の女の子に戻るわけで、今日は、あとぁたしが見聞きした、そんなリアルな女の子のお話をいくつかご紹介しましょうね。
メイド遊びが好きな彼氏のために
H美19歳。短大生。で、入店当時、彼女には、すでに3歳上の彼氏がいました。お客さんたちの思い込みはともかく、メイド服を脱げば、そこは、普通の、生身の子。彼氏がいたとしてもおかしくはありません。この子もちょっと腐女子が入っていたので、彼氏もヲタク属性が強い男子。
でまあ、普通に、たまに○ッチもしつつ、本カレ、本カノとして付き合っていたのですが、どうも、最近、彼氏が落ち着かないし、一緒にいても、なんとなく上の空の様子。で、問い詰めたら、とうとう白状した。
「メイド喫茶にはまっている」と。「でも、メイドとかと浮気とかそういうことじゃないから」。と必死に弁明するので、まあ許してやった。で、ここからが彼女の面白いところなんですが、彼氏があんまりメイド喫茶にはまっているので、「よし!自分もメイドになろう!」と決心したのです。
純情なのかなんなのか。彼女に熱を上げているお客さんたちには、ちょっと申し訳なかったけど。
超美少女で超モテモテなのに実は百合
スリムな子で抱きしめると折れそう。で、長い髪、はかなげな顔、表情。そう、松本零士の漫画から抜け出てきたようなメイド。当然、多くのお客さんのハートを鷲づかみして、その子のシフトの時は、客さんが5割増。
あからさまに告ってきたり、ラブレターを送ってきたりする男もいましたがしかし、彼女は誰にもなびかなかった。それもそのはず、彼女は、男にまるで興味なしの「百合っこ」。何回か店に偵察に来たショートボブの女性が恋人だったのです。
そのことを知ったとき、「ああ、なるほどなあ」彼女の雰囲気とかファッションとか、そういうもので、納得できる部分がありました。
お店をやめた後、この女性とは別れて、あたらしい彼氏は、今度は男性だったので、「ああ、よかった。正常になったんだ」と思ったら、なんと50過ぎの超歳の差の不倫カップル。うううんん、なんか惜しいなあ。普通の趣味だったら普通に幸せをつかめるのに。
○ッチ依存症になってしまった子
うちの店には、延べで40人以上の子が働いていましたから、中にはいろいろな子がいました。中には、おくての子もいましたけど、皆が皆清純派という訳では当然ありません。中には、ちょっとちょっかいかけられると、すぐ寝てしまう子もいましたね。
で、店側としては、変なうわさになってもまずいので、その子を喫茶店に呼んで、「どうなの?」とか尋問?しましたけど、すると、「あたし、依存症かもしれません」と突然の告白。
「ま、まあ、そういうことをすると、他のメイドさんもそういう目で見られちゃってまずいからさあ」みたいなことで、こちらとしても、ややたじろぎながら説教して終わらせましたけどね。中には、そういう子もいるってことです。
メイドは店では落とせない。ネットから落とせ!
メイド喫茶をやっていて、よく聞かれたのは、「メイドさんとお客さんの恋愛とかってあるの?」ということ。正直言うと、あります。いや、結構ありました。メイドは2.5次元ですけど、メイド服を脱げば、そこは普通の3次元女子。恋もすれば○ッチもします。
そこで、「よし!メイドを攻略じゃあ!」と張り切っているヒトにアドバイス。メイドにアプローチしたければ、お店ではやらないこと。店では、メイドは2.5次元だから、まず無理だし、店のほうも禁止、妨害してきます。
メイドは腐女子的な傾向が強いから、ネットでブログやったりSNSやっていたりすることが多い。そこで、それをなんとか聞き出して、メッセとかメールで、アプローチして、仲良くなるのがいいのです。
これは店も妨害できない。店では知らん顔してるやつが、陰でつきあっていたりしていましたねえ。