キャバ嬢とお客様が恋に落ちる、という日常
キャバクラ嬢をどう思う?
怖い?
したたかそう?
男を金だと思っている?
そうね、東京なら銀座、六本木、歌舞伎町なんかの一流店でキャバクラ一筋で売り上げている嬢は普通の女とはちょっと違うわ。
でもね、長く夜働いていて今はマネージャーとして女の子を管理している私が思うに、大半は普通の女の子よ。とくに『夜の街』というわけではない場所で、アルバイトで働いている子は大半が学生か、Wワークだもの。生活の比重を昼においているし、仕事はちゃんとこなしていても普通の女の子だって私は思うの。
お客さんと恋に落ちる?
疑似恋愛と駆け引きが夜の商売の基本だけれど、上記で述べたようないたって普通の女の子たちは、仕事抜きでお客さんと恋に落ちることは普通にあると断言できるわ。
職業的な役割としてはいかがなものかと思っても、恋に落ちたら仕方がない。だって男女が出会う場なんだもの。運命の出会いだってあると思うの。スタッフと女の子の恋愛は厳禁だけど、お客さんの心の管理はできないし。
なんとなくな条件
これは私の主観よ。条件から外れても例外はあることが前提ね。
・女の子とお客さんの年齢差が10歳以内
・お客さんはキャバクラ好きなわけではない
・そのお店へは初めてで、誰かに連れてこられた
・二度目は一人で来店され、一度目に出会った子を指名
・それ以降お店に来ることはない
・女の子は長くキャバクラで働いているつもりはない
・売れっ子ではない
つまりね、物語としては、ものすごく相性のいい二人がキャバクラという空間の中で出会って、その特殊な出会いがゆえにいきなり二人でデートとは警戒心があるので行かないけれど、連絡を取り合い男性は彼女に会いに来る。
その再会でやはり相性の良さを確認し、警戒心も薄れ次はお店ではない場でデート。彼女は彼をお客さんにしたいとは思わないので、それ以降はお店には呼ばない。そして元々女の子自身も一時的なアルバイトだったので、キャバクラに未練もない。あとは二人の自由恋愛。という流れ。
正直なところ、恋愛になるかは初対面の時にもう決まっている気がするわ。結果は初対面の時に判明していることを当事者たちもわかっていて、それでも粘ったり、駆け引きしたり、そういうのはあるけれど、やっぱり結果は出ている気がするの。
キャバ嬢をくどくなら
出会って女の子を気に入ったなら、とにかく相手をお昼に出会う普通の女性と同じ扱いをしなきゃ駄目よ。
あなたは昼間女性に気軽に触れたりする?
一緒の席に座っているのに自分だけ飲む?
タバコに火をつけさせる?
キャバクラにおいてお触りは言語道断だけど(それが目的の方は風俗店へね)飲み物を勧めたり、ライターを遠慮したり、普通の女性として扱えば、女の子の方もあなたをお客さんではなく、一人の男性として見やすくなるわ。だからね、大切なのは「キャバ嬢ではなく一人の女性を気に入った」っていう対応なの。
最後に、頑張っても結果が出なくても女の子を恨んじゃ駄目よ。彼女は職場にいたわけだし、彼女の仕事はそういうものなの。でもね、男性が思っているより、キャバ嬢ってほんと普通の女の子たちよ。
もちろんね、中にはやり手がいてその魔性を存分に発揮しているけれど、彼女らがいないと成り立たない業界であるのも事実。でもホントの恋もあるわ。それでお店を辞めていった子を何人も見送っているもの。だからね、出会った場所に躊躇はしないで。好きになったら大切にしてあげてちょうだいね。