結婚する時は、相手の家庭環境を十分に理解して結婚すべし~前編~
女性は、自分の生まれ育った家庭環境をそのまま実行してしまいがちです。その為にも、付き合っている間から女性の家に遊びに行って、女性の家庭環境を知ることが大切です。結婚したら似たような家庭環境が作られてしまうからです。
核家族の弊害
最近は、核家族で夫の実家が遠い場合が多いのです。同居なんてほとんどありません。その為、一家の家事を担う主婦は妻であることが一般的です。たまに夫がほとんどの家事をしてしまう共働き夫婦もありますが、ここでは一般例でお話を進めさせて下さい。
さて、核家族が一般化したお陰でキッチンは主婦の城となりました。20代全般の料理のできないお嫁さんなら、妻の実家の母親にレシピを書いてもらったり、お料理教室に通ったりするのが一般的です。料理でわからないことがあったら実家の母親に電話をかけて教えを請うでしょう。
そうしていくと当然妻の実家の味付けになっていきます。料理だけでなく、家事の習慣も全て妻の実家の方法になってしまいます。最近では晩婚化が一般的となっていますので、独り暮らしの女性の場合、料理や家事の方法が既に確立されてしまっている場合も多いのです。そしてその方法は実家の影響が大きく反映されています。
そもそも新婚夫婦の場合、夫は妻の家事に口を出しません。多少料理が口に合わなくてもそれを言葉にする男性はほとんどいないのが一般でしょう。妻に対する思いやりでしょう。
お正月やお盆に夫の実家に帰省して、味が違うと思っても、「夫の口に合う料理」について考える妻はあまりいません。夫が美味しそうに姑の料理を食べていたら、「私の料理に文句があるなら言えばいいのに!」なんて喧嘩になるのが先でしょう。
口に合わない味付けを我慢して食べているのは、優しさではありません。もしそれが優しさだと言うなら、墓場までそのことを持っていくくらい完璧に演技するしかありません。それは実家に帰って母親の料理を食べる以上不可能でしょう。
本当の優しさは、自分の好みをそれとなく伝えることです。夫の口から言われる分には妻は受け入れやすいものです。しかし、姑から言われたり、実家に帰った時に今までの我慢から解放されたかのように姑の料理を美味しそうに食べられるのは、必ず妻の怒りを買うものです。
また、味付け問題だけではありません。インテリアの好みも、妻の好みが大きく影響します。妻は自分の家庭のインテリアが一般的だと思っていますので、よほどの玉の輿に乗った場合でない限り、妻の実家の母親の意見や好みも大きく反映するのです。
同居が当たり前だった昭和の時代では考えられない話です。嫁いだら「郷に行ったら郷に従え」と嫁ぎ先のしきたりに合わせるものでした。しかし、今では結婚式から夫婦で作り上げていくものですから、「夫の家に嫁いだ」という意識は薄いのです。その為、夫と話し合って夫婦で決めていく形式となります。
しかし、これはあくまで形式的なもので、夫は建築関係やインテリア関係のデザイナー等でない限り、一般的に妻の好みに従ってしまうのが通常でしょう。