なぜだかイライラしている彼女、もしかしたら女性特有のあれかも
月経前症候群(PMS)って知ってる?
特別に医学分野の勉強をした人以外は、女性の体について知っている事といったら、保健の時間に勉強したことが全部じゃないかと思います。
せいぜい「成長すると胸が大きくなって、月経(メンス)というものが始まり、子供が生めるようになる。そして月経は月に一度ある。」といった程度の知識が全てじゃないですか?それと「月経」の事を女の子達は「生理」って言ってるって事ぐらいまでは知ってるかも知れませんね。
特に「月経」だけは、性転換して、ホルモン注射をしたとしても男性には絶対に経験することができないものです。実は月経中だけでなく、その前に起こる様々な症状に悩まされている人たちも結構いるんです。ここでは「月経前症候群」について説明したいと思います。
名称が長いので以下、「月経前症候群」は「PMS」、「月経」は「生理」で統一します。
女性の3人に1人はPMSで悩んでいる
実はPMSの症状は様々で、生理前に常に何らかの不快を感じるという人は30~40%、時々感じるという人まで含めると何と80~90%にもなります。その中でも、一番多い症状は「理由も無くイライラする」です。その中でも治療が必要なほど精神的症状がひどい人は5~8%に上ると言われています。
もし普段温和な彼女が、ある時期になると、つまらないことで突然切れたり、泣き出したりしたらPMSの可能性大です。でも人によっては反対に、鬱になったり無気力になったりするので、デートの誘いを断ったり、せっかくデートしてもすぐに家に帰りたがるといった場合もあります。
女性の体は男性と違ってホルモン変化が1ヶ月周期で激しく起こるので、それに伴う体調の変化というのもこれまた激しいんです。もちろん個人差も大きいんですが、実は社会生活を送るために仕方なく、特に男性たちの前では何事も無いかのように、みんな必死で耐えてるんです。
PMSが現れる期間は1~2週間
個人差がかなりあるんですが、早い人だと生理の2週間くらい前から始まって、生理の3日目ぐらいまで続きます。つまり長いと、1ヶ月の半分はPMSの症状で悩ませられるってことになります。さらに問題なのは、生理が始まったら始まったで、肉体的に重い症状が出る「月経困難症」まで抱えている人もいるって事です。
実は結婚している私の友達がそうなんですが、月経前はPMSでイライラしてしまうので、前もってご主人に「この期間だけは『触らぬ神に祟りなし』だから」って言ってあるそうです。そして生理が始まると1~2日は生理痛と発熱と頭痛で寝込んでしまうそうなんです。普段はとても仲のいいご夫婦なんですが、この間、本人はもちろん、ご主人も気を遣うので結構大変なようです。
原因と対策は?
実は症状が様々なこともあって、PMSのはっきりした原因はよくわかっていないそうです。ただ、女性の周期的なホルモン変化、特に生理前に増える黄体ホルモンが関係しているらしいということしかいえないのだそうです。
ただし、精神的な変化としてもっとも多い「イライラ」に関しては日頃のストレスも影響しているといいます。なので、PMSの期間はもちろんのこと、普段からストレス解消したり、リラックスできるようなデートコースを考えてあげることもPMSを軽くするのに役立つかもしれません。
また攻撃的になるのは、この期間、アドレナリンの分泌が高まるからだとも言われています。
アドレナリンは危機感にさらされた時に分泌されやすく、もし普段から「お腹が空くとイライラする」というタイプなら、彼女の体は「炭水化物の不足」=「危機状態」と判断しているためなので、彼女が望むなら、PMSの症状が出る期間だけは、ケーキなどの甘いものを頻繁に食べさせてあげるようにするといいでしょう。