ヒモと主夫の境界線はどこ?その答えは女性の捉え方にある!
世にいう「ヒモ」と「主夫」はどこが違うのでしょう。女性に養われているには違いありません。夫婦ともに世間体を気にせず、自分の家の主義を貫き通せばいいのです。得意な事を得意な方がすればいいのです。どういう人が主夫に向いているのか、どういう女性が主夫を必要としているのか、女性の目線で考えてみましょう。
主夫が必要な女性
男性と同等に活躍し、経済的に独立し、安定している女性は、家で十分な家事をする時間的余裕はありません。それでも独り暮らしなら、一人分の食事や家事位は何とかきちんと生活できると思いますが、結婚して、独身の時と同様に仕事をこなし、しかも家事も子育てもするというわけにはいかなくなります。
独身時代と同じ職場で同じ仕事を続ける限り、家事と子育てにどうしてもしわ寄せが出てくるのです。そんな時、共働きでも、自宅で仕事をできる男性と結婚し、妻の方の収入が高く安定しているならば、夫の方が仕事と家事と育児を自宅で両立させ、主夫に徹する方が合理的でしょう。
そして、「男だから」「男なのに」という変なプライドを捨て、自宅の仕事をパートとし、プライドを持って主夫をやってくれるような人と結婚できれば、女性は好きな仕事を十分満足いくまでできるのです。このように、仕事も辞めたくない、結婚もしたい、子供も欲しい、といった全てを望む欲張りな女性は、主夫をやってくれる男性が必要なのです。
主夫の条件
主夫の条件は、「主夫」にプライドを持てることです。町内会の奥さん達とのコミュニケーションも、子供の学校のPTAのお付き合いもできる人です。そして、妻が働き、「我が家の大黒柱さんは妻なんです」と堂々と言えることが必要です。
世間体という面倒くさいものが世の中にはあります。しかし、その世間体も、あまりにも堂々としていて、良い人であり。しかも力仕事など女性では大変だったことも簡単にやってのけてくれれば、皆さん好意的になるでしょう。少しハンサムだったりしたら余計に人気者になるかもしれませんね。
男性としてのプライドをチラホラさせたり、恥ずかしそうにしていたり、近所の付き合いを面倒くさがっているような中途半端な主夫は、地域に溶け込めず快適な主夫生活は送れないでしょう。地域のコミュニケーションも普通の人間関係なんですから、女性が多い中、男性が一人入った所で、その人の取り組み次第で関係ないのです。
ヒモと主夫の違い
ヒモと呼ばれる男性は、女性の稼ぎを当てにして生活している男性です。女性に寄生しているかのようにも言われています。主夫も「一家の大黒柱は妻」なのですから妻の稼ぎで生活しているのです。どこが違うのでしょうか。
ヒモと呼ばれる男性は、働かず、家事もせず、家でゴロゴロ遊んでいます。子供の面倒位は見るかもしれませんが、それも遊んであげたりする程度です。働いてもいないのに、働いている男性が普通にする程度しか家事や子育てをしません。妻の働きに寄生しているのに「男がこんなことできるか!」という男のプライドを持っています。
一方、主夫は、女性が一般的にやっている専業主婦のやる家事を立派にこなしているのです。子供がいれば、女性がやる子供の世話と同じことを完璧にこなします。自宅で母親代わりもできるのが主夫なのです。町内会やPTAの集まり、ゴミ当番等、地域活動だってプライドを持ってやるのです。
このプライドの持ち方が、ヒモと主夫の大きな違いです。男女平等の現在の社会で、夫が一家の大黒柱でなければならないなんて決まりはありません。
昔から「女性の仕事」「男性の仕事」と区別されていた職種にはもう男女の区別は無くなっているのです。女性の消防士だって誕生したし、看護師、保育士等、呼び名も変わってきた位です。だったら、専業主婦だけでなく、専業主夫がいてもおかしくないのです。
現に、お手伝いさん業界にもヘルパーさんとして男性が進出してきているのです。プロの男性のヘルパーさん(お手伝いさん)がいるなら、主夫がいたっておかしくないではありませんか!
だから、男性として、女性に負けないくらい完璧に家事をこなしているのが主夫です。多くの場合、家で仕事をしているあまり売れていない小説家や漫画家、国家資格の自宅開業をしている未だ収入の安定していない卵の人達は、一人前になるまで妻の稼ぎで生計を立てています。
その代わり、自分が自宅でできる家事を主夫としてこなすのです。妻への感謝の気持ちを込めて。それに、多くの場合、妻よりも家事が上手な場合が多いのです。「得意な事を得意な方がやればいい」そんな柔軟な考え方で夫婦の関係がうまく保たれているのです。
ヒモは女性の寄生虫で、女性は幸せにはなれませんが、主夫がいる妻は、好きな仕事ができて自分の代わりに家事をやってくれる夫がいて、しかも夫の夢のお手伝いもできている幸せな家庭がきちんと築けているのです。