自分の母親と似ている女性を探し、幸せになる恋愛術

もちろん、人の生き方に絶対などありませんが、多くの男性は、自分の母親と似た女性を好きになり、一緒になる傾向が強いです。

なぜなら、その母親に育てられて来たあなたは、そうゆう環境に慣れ親しんでおり、母親が生み出すその状態やその雰囲気が、一番自分の肌にしっくりなじむからです。

これは逆も叱りです。女性なら、父親と似た男性を結局好きになり、一緒になるようです。静かな家庭で育った男性は、静かな女性で、母親と同じような口調で喋り、動く人を知らず知らず目で追っているようです。

一目惚れというのがありますが、あれは人間の「この人との子どもを残したいという本能」であり、突き詰めて行くと、雰囲気が自分の両親のどちらかと似ているからと言う事も少なくないわけです。

わたしは、兄とはまったく違う顔をしていますし、身長も体重も性格も癖もまったく違います。しかしながら、誰も知らない人が、わたしたちを見ると、似ていると思うのだそうです。

それは、根底で、同じ家庭環境で育ったというベースがあるため、どれだけ違っていようが、根っこにあるものは似通ってしまうのだと思います。

わたしは、恋愛は、この幅を広げるための手段だと考えています。多くの人は、母親のような人とは一緒になりたくないと表面的にはそう言う人が多いです。

それは、母親を嫌いとか、そういう女性はイヤだと言っているのではなく、自分の限界をすぐに決めたくないというか、自分の可能性をまだ探したいんだと思います。

だから、自分にはもっと素敵な女性がいて、もっとすばらしい人がいるんじゃないんだろうかと追い求め続けるわけです。

よく、めちゃくちゃなプレイボーイが、なんでこんな素朴な女性と一緒になるの・・・？って話がないですか？あれは、結局自分のお母さんと似た人にたどり着いたという話なだけなんですねぇ。なのでとても自然なんですよね。

わたしは、昔美しい女性がだめだったんです。緊張するし、なんか自分と釣り合わない感じがしたから、とても居心地が悪い感じがしました。

自分に自信が持てるようになり、素敵な女性とたくさんおつきあいする事になっても、容姿はどれだけ美しくても、性格がどれだけ良い子でも、やっぱり何か違うなとおもうわけです。これは一体なんなのだろうと。

それで、結局なにをしてきたのかというと、わたしは、自分に最もぴったりの女性を探していたわけで、それは自分の母親が作り出している雰囲気の女性を探しているという事だったわけです。

若い頃は、そんな事は考えもしませんでした。自分は、素敵な女性と結婚したいという考えだけがあり、自分を磨いて来ました。

しかし、３０代超えてからでしょうか、わたしが付き合う女性は、母親と似ているなと気づいたんです。結局、こういう女性と一緒になるのが、一番自分が楽であり、幸せなんだろうなと発見した次第です。わたしはずっと、自分が何ものなのかよくわからない状態が続いていました。

それは他のみなさんもそうだと思います。自分を定義出来る人はいないと思うのです。人間というのは絶えず変わり続ける生き物ですから、多くの人は過去のデータから自分はこういう人間という風に考えているようですが、実際はそうではないのです。

過去というのは、ただの思い込みであって、それがあなただという風には、まったくなりません。なので、厳密に言えば、自分を定義出来る人はいないのですが、わたしの物語はこういう風に自分は感じて来たから、こういう風に変えて行きたいという風に考える事は出来るわけです。

結局、今でも自分が何ものなのかは分かりませんが、自分がなにが好きで、どんな状態に幸せを感じるかぐらいはわかってきました。それだけ分かれば、あとは自分が幸せだと思える状態を保ち続ければいいだけの話ですから、それで十分幸せになれるわけです。

なので、どれだけ美しい美女と付き合おうが、性格の良い人気のある女子と付き合おうが、それで幸せになれるかどうかというのは、結局のところわからないというか、おそらく幸せにはなれないと思います。

恋愛というのは、エゴとエゴのぶつかりを経て関係を築いて行くものですから、そのエゴのベースが自分の両親から出来ているのなら、結局母親と似た女性を探すのが一番幸せになる最短の方法だという事になるわけです。