不純な動機から始まる恋愛が続く人、続かない人の違い

不純な動機から始まるなんていやらしいと感じたり、長続きしない遊びで終わる感じがしますが、それはどうなのでしょうか。「この人かっこいい！」とか「この人可愛い！」と感じることを自分に許していなくてそう感じることも不純だと思う人もいるかもしれません。

中には何人と同時に付き合っても罪悪感も何も感じないという人もいるかもしれませんが、純粋か不純かを感じるルールは人それぞれ違うようです。ルールがないからひどい人だとか、ルールが高いから純粋で素敵な人だと判断するのも人それぞれで良い悪いとは言えませんが、どこからスタートしても同じことを経験することがあります。

それは、自分の感じたくない感情を感じたり、素敵な気持ちを感じるということで、どんな人でも感じやすいようです。そして、不純な恋愛、たとえばお金が欲しいとか不倫など判断基準は人それぞれ違いますが、そうした理由で付き合ったとしても気持ちが芽生えて愛し合うカップルになる人もいます。

逆に、「この人こそ自分のソウルメイトだ！」と思い込んで純粋で素晴らしい恋愛をしようとするカップルでも、期待が大きいほど失望も大きいように「期待していたほどでもなかった」と感じることもあります。

こう考えると不純から始まる恋愛も純粋に始まる恋愛も、もちろん違うところはありますが経験する共通点もあり、判断基準も曖昧なことから不純が悪くて純粋が良いとは言い切れないかもしれません。

どちらにしても恋愛が続く理由、続かない理由がありどちらの道を選ぶかによって、たとえスタートが不純でも長続きする恋愛になるようです。まず言えることは相手に対する気持ちは常に変化するということで、好きで好きでたまらない時もあればちょっとウザったく感じたり弱々しく見えたり頼もしく見えなくなることもあるかもしれません。

もったいないのはそんなちょっとした気持ちの変化で「この人と自分は合わないかも」と決めつけて別れてしまうことです。人間の気持ちは常に変化するので、頼もしいと感じている相手が頼りないように見えることがあるのは他人の責任というより自分の感情の変化がそう見えるようになっているだけかもしれません。

そんな天気のような自然現象で相手を判断するのは、「ここは雨が降るから違うところに引っ越そう」と言っているのと同じかもしれません。どこに引っ越しても雨が降るように、自分のちょっとした気持ちの変化で付き合う相手を変えていたら、自分の気持ちの変化に気付いて理解しない限り長続きする恋愛が出来ないでしょう。

なので、最初に「この人だ！」と思って始まる恋愛も「ちょっと付き合ってみようかな」と思って始まる恋愛も、お互いに恋愛を育もうとする気持ちがないと上手くいきません。

「この人以外ありえない！」と言っていたラブラブカップルが冷ややかな関係になり、別れてしまう仲を見ると悲しくなったり恋愛に対する考えも固定される出来事になるかもしれません。

逆に「この組み合わせありえない！」と思えるようなでこぼこカップルでも、お互いに恋愛の炎を絶やさないように相手を理解しようとし続けた結果、羨ましいような仲の良いカップルになることもあります。

そのように、恋愛はスタートの心がビビッとくる感覚も大切ですが、長続きさせようと思ったらスタートよりもその人とどういう恋愛をしたいのかという過程が大切です。そのためには、常に自分と相手の気持ちは変化していて、生まれ育った価値観や観念、感情を理解し共感し、相手の心に寄り添おうという気持ち、行動が鍵を握ります。

自分の今までの恋愛の失敗パターンを振り返ると意外と共通しているところも分かり、それは相手よりも自分のパターンかもしれません。そのパターンを持っているうちは誰と付き合っても出てきやすいので、自分でも振り返り変えたいパターンがあればそれを見直しておくのも大切です。

相手のどこが嫌いになったのか、自分のどこが嫌いになったのか、たとえそれが相手のせいに見えたとしても自分が関係しているとすればどういう自分だから相手がそうなったのかなど。

不倫をしたり暴力を振るう恋人がいたら全てが恋人が悪いと思っても、そういうことをしてもいいという自分でいることも相手がそうなりやすい原因の１つなこともあります。さらに恋愛を充実させたいなら心理学などより深く人の心が分かることを知ると、相手の気持ちがより分かりやすくなるようです。