女性の喜ぶ憧れのプロポーズをマニュアル通りやってはいけない理由
女性が喜ぶプロポーズは、さまざまなマニュアル本に書かれています。しかし、女性が本当に求めているのは男性の気持ちです。プロポーズは婚約指輪をカッコ良く貰うのではなく、男性の結婚の決意の表現が大切なのです。
女性の憧れ
女性は、ロマンティックな場所で、一生心に残る素敵なプロポーズを夢見ています。でも、女性が一番求めているのは、愛する男性が自分との結婚を考えてくれているかどうかです。そのプロポーズがロマンティックなものに越したことはありませんが、恋人が心を込めて一生懸命伝えてくれた思いは全て最高のものなのです。
私の忘れられないプロポーズの場合・・・
私の場合、プロポーズの時にドラマのような指輪の用意はありませんでした。彼の一番好きな景色を見せてくれて、「彼女と一緒にこの景色を見ているんだなぁ~」としみじみ思ったら、思わず、プロポーズの言葉が出たのだそうです。
それに、「指のサイズ分からないし、デザインが気に入らないとか言われそうだから、一緒に選んだ方が良いでしょう?だいたいドラマとかのプロポーズのシーン、みんなどうして指輪のサイズわかっているのだろうね?」これが彼の言い訳でした。「確かに!」と思いましたが、「皆さん結婚前に指輪のプレゼントを何度もしてもらってるんじゃないかな?」とも私は思いました。
芸能人の婚約披露パーティの時披露する婚約指輪のようにカラットの大きな100万円以上するダイヤの指輪ならデザインはそんなに大きく関係しないかもしれませんが、今のご時世、バブル時代のように給料の3ヶ月分の豪華な指輪ではないでしょうから、箪笥の肥やしにならない素敵な指輪が欲しいものです。
ダイヤは小さいのに、ごっつい指輪で似合わないようなものだったらガックリですよね。私はそう思い直し、そのまま彼と指輪を買いに行きました。ところが、連れていかれた所は、イオンの専門店街ですよ。当然、「イオン!???」と喧嘩になりました。
九州育ちの私はデパートや貴金属のブランドショップで指輪を選ぶものだと思っていました。私のイオンのイメージは、スーパーなのです。ところが、岩手にはデパートというものが進出していなくて、小さな百貨店がチラホラといった感じです。確かに、イオンはスーパーではなく、専門店街はデパート(百貨店)よりもショップが豊富でした。
でも、イオンにはティファニーも4℃もなく、ネットで調べて、一緒にデザインする世界に1つしかない婚約指輪を、結婚指輪とセットにできるようにデザイン工房で作ってもらうことにしました。
私達の名前には鳥の名前が入っていますので、その鳥が眠っている様子をイメージしてデザインしてもらいました。羽の模様の所に宝石を入れてもらいました。それに合わせた婚約指輪は、ダイヤではなく、ルビーにしてもらいました。爪の周りのデザインは鳥が羽を広げたような粒ダイヤをあしらえたものにしてもらいました。
デザイナーの人も会心のできだったようで、それは美しいものでした。マニュアルとは全くかけ離れたプロポーズでしたが、私にとっては、そのズレッぷりが思い出となっています。彼がマニュアルを勉強してプロポーズをする人だったら、イオンにも行かなかったし、デザイン工房で指輪を作ることも無かったでしょう。「世界に一つ」は最高ですよ!
マニュアル通りにカッコ良く決まる人もいる!
私の夫の場合は、マニュアル通りにしてくれたとしたら、きっと失敗していたでしょう。私の指は7号サイズで細いので、ごっつい指輪は似合いません。どちらかというと曲線を描くような指輪が似合うのです。
ということは、彼がマニュアル通りに指輪を用意してプロポーズされていたら、イオンの専門店街で購入したありきたりの指輪で、きっとサイズも合わなくて、指輪も似合わなかったかもしれません。マニュアルを見ないマイペース人間だからこそ世界で一つの特別な指輪ができたのだと思います。
でも、ドラマのようにカッコ良く成功する人もいます。そういう人は、彼女の指輪のサイズも熟知していて、センスのいいお洒落な都会的な人でしょう。きっと、女性経験も多く、女心も熟知しているのかもしれません。或いはエリートで、200万円以上する1カラット以上の大きなダイヤなら間違いはないでしょう。
そういう男性は、何をしても決まるんでしょうね。でも、今のご時世、そんな男性は一般的でない気がします。ようするに、マニュアル通りにカッコ良く決められる人とそうでない人がいるのです。
心に残るプロポーズとは?
指輪は毎日するものですから、デザインが気に入らなければ却ってもったいないですよね。お洒落ではないけれど、指輪は一緒に選ぶ人が多いのではないでしょうか?
デザイン工房で作った世界で一つの指輪なんて、特に彼のセンスに任せるわけにはいきません。案外ダサイプロポーズの方が、唐突で、思い出に残るかもしれませんよ。でも、ダサいなりに、プロポーズを自分の中では最高のシチュエ―ションで行ってくれるような男性なら、マニュアルなんて無いのかもしれませんね。
男性にとっても、プロポーズは、十人十色の最高の「人生のワンカット!」なのでしょう。