彼女が求めているのはアドバイスか、それともなぐさめか?
恋愛って、スタートしても中々思い通りに行かないことってありませんか?自分では相手のためにしているつもりでも、相手からすれば余計なお世話だったり。アドバイスをすることも誰にとっても良いことで上手くいきそうな感じもしますが、意外と上手くいかないものです。
アドバイスは余計なお世話?
男性が女性にアドバイスすること全てが余計というわけではありませんが、付き合っている親密な仲ではアドバイスは時として必要ないことがあります。ですが、それに気付かず男性はアドバイスをして相手の悩みを解消してあげようと思っても、かえってそれが相手の気持ちを理解しないことになりかねません。
相手は自分の気持ちを理解して欲しいだけ、それでスッキリして解決することなのに、男性から余計にアドバイスされると問題は解決出来る内容でも自分の気持ちが解決しません。これは男性と女性が逆のこともあり、それは男性エネルギーと女性エネルギーの強さ、バランスによって変わるようです。
女性でも男性エネルギーがあり男性でも女性エネルギーがあり、その強さによって惹かれあう形が変わるとも言われています。そして、男性エネルギーで行動していくタイプの異性の人は、女性エネルギーで感じることが強くなり、そうしたバランスが分からないと感情を知って欲しい相手を行動で何とかしようとする方向に行くことがあります。
それはいくら恋愛テクニックで学んでも、学んで実行することが行動を元にしているので、いつまでも相手の気持ちに寄り添えず空回りすることになるかもしれません。今まで自分の問題は行動で解決してきて、気持ちは感じないように生きてきた人にとって感情を感じることに意味はないと感じるかもしれません。
ですが、感情が幸せや楽しさの基になっているので、感情を感じるレベルが低いとそうしたポジティブな気持ちも感じにくくなるようです。
言葉の使い方にご用心
それぞれコミュニケーションに違いがあることが分かれば、たとえば気持ちを理解してほしい女性に言うと相手を傷つける言葉があり、それもいとも簡単に言ってしまうことが、相手と理解し合えていないことからも分かります。
自分の気持ちもはっきり分からない、分かっていたとしてもそれを言えない状態であれば、思考や行動を解決策で伝えても効果が期待出来ない、それどころか相手の気持ちを逆なでする場合もあります。
たとえば、彼女が自分はこう思ったということを次々と彼に言ったとしたら、彼は「そんな愚痴ばかり言っていないでこうしてみればいいじゃん」という行動の解決策を教えてあげるとします。ですが、彼女が求めているのはそういうことじゃなく、気持ちを分かって欲しいのに逆に相手の無神経さにイライラしたり失望したりすることがあります。
彼にしてみればこれ以上良いアドバイスはないと思ってさらに強く勧めても全然言うことを聞かない女性に逆にイライラして、この気持ちを理解し合えないコミュニケーションによって関係が崩れることが多いようです。
たとえば、彼に前から「ちゃんとトイレを使った後はフタを閉めてね」と言ったとして、それを全然やってくれないとします。そして、「ちゃんとしてって言ったでしょ!」と怒ってようやく彼が「分かったよ」と言っても、全然分かっていないっていうことになります。
なぜなら、頭では分かったよといっても、気持ちでは自分を理解してくれていないと感じ、自分を理解しているなら最初からフタを閉めているはずだということになります。つまり、フタを閉めないことは自分を大切に扱ってくれていないということに繋がり、行動で示そうとする人は相手が怒っている理由がさっぱり分かりません。
相手の言葉より感情を理解する
なので、どう考えても的確なアドバイスが出来て、それを活用すれば解決するように思えることでも、それを使わない相手が無能に見えたり自分が間違っていると認めたくないために相手にイライラしたり。
ですが、面白いのは行動で示そうとする人も感情が基にあり、その方法論の素晴らしさに価値があり、それが自分には価値があると思える基になっていることがあります。
ですが、いくら方法論が素晴らしくても自分の感情が満たされないなら意味がないという相手からすれば、どんな方法論より自分の気持ちを理解してくれたほうがどれだけいいことかを伝えようとします。
そうしてお互いに相手の行動の基になっている感情を理解し合えるようになれば、怒っている相手は悲しんでいて、行動する人は自分には価値がないと思っているなど、なぜその行動をしているのか、原動力になっている感情が分かってきます。それにより、今まで上手くいかなかった恋愛も理解し合える素敵な恋愛へと進化させることが出来るでしょう。