どうしても許せないタイプの人を許せるようになる思考法
昨日、家族と回転寿しを食べに行って来たんですが、隣のおじさんがくちゃくちゃ食べる音で食欲が失せ、最悪の気分でした。日本一おいしいと言われる回転寿し屋さんなんですが、最悪にまずく感じました。そのおじさんは何も悪気はないのでしょうが、店の構造上、店員に注意してもらう事も出来ず、我慢していました。
こういう些細な不愉快な出来事というのは生きていればいくらでも起きます。このときは気分が悪かったのですが、許さないという気分にはなりませんでした。大多数の人間がそうでしょう。このくらいの事で他人を恨んでいたら、苦しくて生きて行けなくなります。
許さない・許せないという感情は一体なんなのか。今回は私が、それを紐解いて行き、その感情を根っこから根絶しようと思います。是非是非、こういったマイナス感情をなくしたすばらしい生活を読者の皆様にも送っていただきたいので、最後までお付き合いください。
1:自分が嫌いなパターンを頭に入れておく
今まで自分が生きて来た中で、人からされて嫌だった経験がたくさんあったと思います。冒頭でお話しした、食べ方が汚い人もとても不快ですし、嫌味を言う人や、不潔な人など、他人と接していて不快に思う事はたくさんあります。このパターンをすべて紙に書き起こし、リスト化します。
そして毎日持ち歩き、新しく不快な事が加わったら、紙にまた書き足します。逆になんらかのきっかけで不快じゃなくなり、どうでもよくなる事もありますので、そのときはそのリストから削除しましょう。
私は一度許せるようになった事がまた嫌になったという経験はないのですが、可能性としてゼロではないので、波線で何が書いてあったか分かるように消しておきましょう。このリストは単に自分の許せない事を並べただけのリストや、それを回避するための予防策としてだけでなく、自分を知る上でとても重要な要素になります。
以前どこかで、その人の人間性を知るには、その人が何に怒っているか、何を許せないと思っているかを知れば分かるという話を耳にした事があります。実例を挙げると、私が食べ方の汚いおじさんが嫌いな理由は、私は教育を受けてない人間が好きではないからだと思います。
勉強が出来るとか習い事をたくさんしてきたとかそういう事ではありません。人間というのは能力や環境ではなく、教育により形成されると思っているので、教育を受けていない人間はやはり質が悪く、結果としてそれが言動や行動にも反映されます。
食べ方が汚い人間がすべてダメだと言っているわけではなく、私に教育を受けてないのだろうなと偏見を持たせる要因となったと言っているだけの事です。実際に話してみると、素敵なおじさんかもしれませんし、それは分かりません。
少し脱線しましたが、この嫌いなパターンを頭に入れておく事で、そのような状況が生まれそうな場所や人との関わりを回避したり、それが起こったらすぐにその場から離れたりなどをする事で、不快感は最小限に食い止められます。許せないという感情は一過性のいらだちでは生まれません。
我慢しなきゃいけない、なんで相手のために自分が不愉快な思いをしなければいけないんだ、自分は何も悪くないのに・・・こういったいらだちの感情が長期的に続く事で「許せない」という感情が生まれます。実際今まで1度だけあった不快な相手を許せないと思う人はいないはずです。
許せないと思うのは、長期的に関わった人で関わらざるを得なかった人であるはず。言い換えるならこれは「逃げるが勝ち」という戦略になります。
2:許せない要素を変えようとせず自分が変わる
今回の私の実例は、食べ方の汚いおじさんでした。私はおじさんを注意する事はしませんでしたし、冒頭でも言いましたが店員に注意を促すような事はしませんでした。結果としてその日は一日中気分が悪かったです。楽しみにしていた食事だった事もありましたし、家族にも悪い事をしたなという気分になったからでしょう。
仮に私がおじさんに「その食べ方、不愉快になるのでやめてくれませんか」と注意したとしたらどうでしょうか。おじさんはやめたでしょうか?謙虚な人なら「申し訳ありません」と気をつけるかもしれませんが、大概、喧嘩になってどちらも気分が悪くなるのは目に見えています。
逆に店員に注意させたとしても、すぐに誰が言わせたか分かるようなお店の作りなので、言葉には出さずともお互いに気まずく、気分も悪いままの食事となります。満席だったので、移動は出来ませんでした。
ここでどうすべきだったかですが、私は最初の数分でこのおじさんの食べ方には気づいていたので、店を変えるか、あとで時間をおいて来るべきだったんだと思います。他人にも自我というものがあるので、否定や批難されると、それが自分が悪いと分かったとしても、抗おうとします。
どれだけ傷つけないように言ったとしても、このケースはやはり無理でしょうね。なので、店を変える、時間を変えて来るという選択を即座に行えなかった私の問題だったわけです。どんな状況でも他人は関係ないという事を知ってください。
あいつがいるせいで私の人生は狂ってしまった。あいつさえいなければうまくやれていた。あいつさえ・・・この考えは、自分にはそれを達成する事が出来ないただの言い訳だと理解してください。そうすればあなたの人生は大きく変わります。