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常連はこっそり楽しんでいる?横浜の真ん中で巨大アジを釣ろう!

毎年恒例・都心の海の回遊魚フィーバー

海の中の季節は、陸よりも2~3か月遅れているとよく言われる。つまり海中では今が夏の盛りくらいで、魚たちの活動も最も活発になる時期だといえる。

釣りにも最適のシーズンであり、都心の親水公園や埠頭では親子連れやカップルも増え、小魚を狙うほほえましい光景が見られる。

彼らが狙っているのは小アジやイワシ、サッパといった小さな回遊魚で、サビキ仕掛けというたくさん針がついた仕掛けと、餌のアミエビがあれば誰にだってごく簡単に、いくらでも釣ることができる。

一方その横で、本格的な格好をしたオジサン達が血相を変えて釣りをしているのもこの時期よく見られる。彼らが狙っているのもやはりアジなのだが、大きく違っている点が1つ。釣れるアジが、軒並み40㎝近い超大型なのだ。

実は近年、東京湾のかなり奥の方まで、アジやサバ、イナダ(ブリの子)といった回遊魚が回ってくるようになっている。

夏ごろ湾内に入ってきた彼らは、世界的にみてもプランクトンが多く餌が豊富な東京湾に育まれて大きく成長し、初冬にかけて川崎や横浜、木更津といった港に接岸するようになる。

夏のゴマサバ、秋のイナダ、そして冬の大アジ。これらはいまや、この時期狙える釣りものの中でもトップクラスの人気を誇る魚となっているのだ。

幻の大アジを手に入れるために

もともと東京湾のアジは、プランクトンや小魚をいっぱいに食べているため小さくても脂がのっており絶品であるといわれている。ましてや40㎝近い大物となれば、関アジも目じゃないほどの味わいとなる。新鮮な大アジの刺身は釣った人しか味わえない贅沢だ。

当然、釣り人も大挙してポイントに押し寄せる。都心の主要駅からバスが出ているような海浜公園の親水護岸は鉄火場となり、週末となれば夜中から場所取りの人が並ぶほど。

川崎や横浜では解放されている護岸がそもそも少ないので、釣り場や駐車場もすぐに埋まってしまい、マナーの悪い客が一人いればいざこざも起こってしまう。およそ一見さんには釣りづらい場所ばかりなのだ。

しかし、いわゆる釣り公園などの有料のポイントでは、監視員さんがいるためにマナーの悪い客も少なく、また24時間開放であるため不毛な場所取り合戦の苦労もなくなる。

その日の釣況がホームページで公開されるため、釣行計画が立てやすいことも魅力だ。以下、大アジが狙えるオススメの釣り公園を2つご紹介したい。

1.本牧海釣り公園

横浜・本牧ふ頭の一番沖合に作られたこの海釣り公園は、東京湾で釣れる魚のほとんど(深海魚除く)が釣れる釣り場としてよく知られている。

この公園の利点としては、堤防が沖に突き出した後、折れ曲がり岸と平行になっているので、どのポイントでも回遊魚が狙いやすいこと、さらに桟橋状になっているため足元まで魚が回ってくるので、仕掛けを遠投する必要がないということが挙げられる。

2.横須賀海辺釣り公園

ここのメリットはともかくその広さにある。護岸にそって釣り場が延々と続いているため、ちょっとのことでは満員にならない。

また東京内湾の入り口にあるため回遊量が多く、断続的に回遊フィーバーが起きるので人気が高い。難点と言えば多少遠投しなくてはならない点が挙げられるが、人が少なめの時間を狙って練習してみるのもいいだろう。

どちらも、仕掛けは大アジ・サバ用の太いものを使い、大サバやイナダなどの巨大な外道がかかっても挙げられるように備えておくのがコツである。

今の時期は回遊さえあれば誰にでも簡単に釣れるので、ぜひ気軽にトライして、絶品の刺身に舌鼓を打ってほしい。

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