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嘘はつかないほうがいいが、嘘をついたほうがいい時ってどんな時?

大人ならついたほうがいい嘘もあります

嘘というのは、誠実さの対極にあるように思われていますので、多用したり使い方を誤ってしまいますと信用を失うという結果にもなりかねません。しかし、大人になれば嘘をつかなくてはならない場面というものもあったりします。

そういった嘘をついたほうがいい場面と、場面は関係なくついてはいけない嘘というものをしっかりと分けて考えられないと、本当の大人とは言えないかもしれません。

社交辞令も嘘の1つという場合があります

正直さは美徳でもありますが、時によってその正直さが人を傷つけてしまうという場合もあります。また、嘘というよりも社交辞令というものもありますので、全てに正直さを求めていては却って他人との軋轢を生むという結果にもなりかねません。

では、まず社交辞令の際に混じりやすい嘘というものから考えてみましょう。例えば、「この服って買ってから初めて着るんだけど似合うかな?」と聞かれた場合には、それほど仲のよい関係でもない限り「似合ってますよ」と言っておいたほうが無難です。

たとえ似合っていなかったとしても、正直に言うとそれほど仲のよい関係じゃない関係さえも崩れかねないからです。これと同じように、服屋の店員さんもほぼどれでも「お似合いですよ」と言ってくれます。

ついたほうがいい嘘ってどんな嘘?

次に、社交辞令などではない嘘で、ついたほうがいい嘘の場合です。正直に言うと相手が悲しみに耐えられない場合や、正直に言う事で余計に相手や周りに迷惑が掛かるという場合です。例えば、文鳥を飼っていた人がいたとします。そして、その文鳥が家から飛んで逃げていったとします。

その人は大変心を痛めて、飼っていた文鳥がどうしているのかを心配しています。雛のうちから家庭で飼われていた文鳥というものは、自然に適応する事なく亡くなってしまう場合が多いようです。でも、その人はそれを知りません。

それを正直に話すか、「自然に適応するらしいよ」と嘘をつくのとどっちがいいのかという事です。正直に話して相手を絶望のどん底に突き落とすか、優しい嘘で少しでも心の痛みを和らげてあげるかという事でしょうか。

嘘を全て同じだと考えていると・・・

バカ正直という言葉があるように、常に正直なのがいいという訳ではないのが世の中です。子供の頃というのは、基本を学ぶ時期ですので嘘はいけないと教える事が必要ですが、大人になれば必要な嘘というのも覚えておいたほうがいいでしょう。

人を欺いて不利益をもたらしたり、自分の保身の為だけに偽りを繰り返していたりすると、人がどんどん自分から離れていってしまうという結果になってしまいますので、ついていい嘘とついてはいけない嘘の境界線というものは、しっかりと自分の中で整理するようにしましょう。

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