滅亡の危機!?金を出さない音楽ファンがあまりに増えた現状
私は昔から音楽が好きで、それなりの環境で音楽を聴いてきました。しかし、この間20代前半の少年と会話をした時のことです。「スピーカーは何を使っているの?」と聞いたところ、「パソコンや携帯でしか聞かないから、ステレオ自体持っていない」とのこと。
「俺はやっぱりCDの方がいいな、配信は味気ない」と言うと、「変わってますね」と言われてしまいました(笑)これが最近の音楽業界の流れなのでしょうか?
配信が主流になりつつあるのは間違いない
先ほどの会話をした少年は、どちらかというと音楽好きという方ではありません。ですので、そこまで音楽に情熱や金銭をかけられない方の意見だとは思います。しかし、ステレオで聞くことが変わっている、という意見は無視できません。
きっと彼の周囲にいる人はほとんどが、パソコンまたは携帯でしか音楽を聴かないのでしょう。これは世代間のギャップなのでしょうか?少なくても彼らの世代では、CDを買うという風習自体がありません。音楽=配信データということは間違いなさそうです。
同じ世代の友人にも意見を聞いてみた
では、私と同じ世代の方々は、現在どうやって音楽を聴いているのでしょうか?
すると答えは真っ二つに分かれます。私と同じように、基本的にはステレオで鳴らし、外出する時には携帯プレーヤーを使うという方。もしくは、全く聴かなくなった、です。
後者の意見は聞いても仕方がありませんので、置いておきましょうね(笑)年齢を重ねると音楽なんてどうでもよくなる人がいるのは、仕方がありません。
しかし、前者の方々の意見は基本的に私と同じなのですから、やはり先ほどの少年とは、世代間ギャップといえるのかもしれないですね。
音楽好きを自負する若い意見も聞いてみた
少年と同じ年頃でも、バンドを自らやっていたり、趣味は音楽!と言い切るような音楽好きの方々にも意見を聞いてみました。
すると、意外な答えが返ってきました。ちゃんとした設備で音楽を聴きたいのはやまやまだけれど、そこまで金銭的な余裕が無い。配信も正規の配信ではなく、違法ダウンロードをしている人がほとんど、だそうです。
なんと、音楽にお金をかけるという観念が無いのですよ。きっと最初の少年の言う配信も、ほぼ違法ダウンロードなのでしょう。音楽業界自体が苦しい、と言われる昨今ですが、これでは当然のような気がしてしまいます。
音楽データは、所詮データなのですから、消えてしまうこともありえます。個人的にはそのようなものに、お金を払うのが馬鹿馬鹿しいと思っていたのですが、彼らも当然のようにお金は払っていなかったのです。
無料で手に入る物に、わざわざお金を払うのは馬鹿、と思うくらいの気持ちなのでしょう。少し前に違法ダウンロードに関して、厳しくなる、という話はありましたが、まだまだ多くの人が違法ダウンロードを利用しているという状況のようです。
う~ん…なんかいろいろと考えさせられますね。
しかし、誰かがお金を払わないとビジネスは成り立たない
アーティスト側からしてみれば、好きなことをやっているとはいえ、仕事です。CDにしろ、有料配信にしろ、利益が生まれなければ、アーティストとして活動していくことは出来ないのです。
特定のアーティストが好きならば、そのアーティストが今後も活動できるように、次のアルバムもまた届けてもらえるように、ある程度のお金を出すのは、当然なのではないでしょうか?
私のような考えを持つ方も少なくないでしょう。しかし、それはある程度大人の層に限られているのかもしれません。
もしそうならば、若年層が主なファン層のグループなどは、今後いっさい活動できなくなってしまうような気もするのです。個人的には、興味がないグループですから、どうでもいいという気持ちもなくはありません。
しかし今10代の子達はどうするのでしょうか?確かに音楽なんて、なかったらなかったでも生きてはいけるでしょう。でもそれでは、あまりに寂しすぎやしませんか?
もう既に、お金を使うことを惜しまないファンに囲まれたアイドルグループと、大人向けの音楽しか、ビジネスとしてやっていけない状況になっているのかもしれませんが、自分の好きなものくらいは、自分たちで守っていく、くらいの気持ちはみせてほしいものです。