食べ物に感謝することが出来ると人生が楽しくなってくる理由

幸せな人を見ていると、幸せじゃない人とちょっと違うところがあります。それは、どんなものでも感謝をするということです。それがたとえ、毎日食べる食べ物でさえ感謝しています。ですが、人生が楽しくなさそうな人は、感謝よりも不満ばかり口にしています。

この時点で、人生をもっと楽しく幸せにするには、不満よりも満足に集中することが大切なことが分かります。ですが、食べ物に感謝をするといってもどうやればいいか分かりません。これは、食べ物が出来る流れと自分の持っているお金を比べることをすれば、いかに自分が豊かに暮らしているかが分かります。

食べ物はどこでも買うことができ、人によっては歩いて１分もしないところにいって何でも買える人もいるでしょう。そこでお金を払うのは自分というところに意識を向けると不満に集中しますが、これを自分一人でやるとしたらどうなるでしょう。

野菜であれば自分で畑を作って作ることが出来ますが、寒い地域では難しいし都会でやるには大きな土地を買わないと出来ません。野菜を食べるだけで何千万円というお金がかかるかもしれません。

野菜だけではなく、お菓子やデザートといったものを一人で１から作ろうとすると、技術を身につけて器具を買って、手間暇かけて作らないといけないのですが、それも何年もかかり材料費や調理代もかかるでしょう。

そんなに手間がかかることがお金ですぐに交換することが出来るところに住んでいることは、他の国からすれば凄いことに感じるでしょう。ですが、人間は当たり前と感じることには感謝することがつい出来なくなってしまいます。

こうした初心に戻って考えると、たった１つのコンビニでもどれだけありがたいことなのかが分かり、それに囲まれていること自体、昔の人からすれば夢のような生活をしていることに感謝出来れば、自然と自分は豊かだということが分かるようになってきます。

このように、食べ物１つでもこれだけ感謝出来ることなので、他のものにはもっと感謝出来るものが沢山あるでしょう。家があること、車があること、面白いゲームや家電があることなど、昔の人はベーゴマやコマなどで遊ぶことでも楽しかったはずなのに、電子機器という魔法のようなものがあること自体、凄いことです。

ちょっと後に生まれただけの私たちがこれだけ充実した世界で生きられるのも感謝出来ることかもしれません。ですが、人によっては「自分が稼いだ金があるから買えるんだ」と思う人もいるかもしれません。

これも考え方によっては、それだけの食べ物を自分一人で作るとなると、自分が稼いだお金の何十倍、何百倍とかかるでしょう。それだけかけなくてもそれらが手に入るのは、やはり自分一人ではなく周りの人がしてくれるからといえます。

こうして色々なものに感謝できるようになってくると、自分の中でお返しをしてあげたいという気持ちが芽生えてきます。これだけの物をたったこれだけのお金を払うだけですぐに楽しむこと、味わうこと、体験すること、買うことが出来るということが分かれば、「これだけしてもらってるから自分もしてあげよう」という気持ちが出てきます。

こうしたやり方が分かっても、どうしても出来ないという人もいます。そういう人の状況は、仕事が忙しいか生活で忙しい、過去に嫌な経験をした人かもしれません。ですが、順番からすると逆で、忙しく仕事や生活をする前に、感謝をして自分を満たして、周りの人に貢献したいという気持ちが芽生えてから活動すると、気持ちが全然変わってきます。

なぜなら、忙しい人というのは、集中しているところは「自分の時間がない」という欠乏感だからです。これでは、いくら活動しても忙しいという癖が抜けず、たとえゆっくり出来る時間を取ったとしても気持ちがゆっくり出来ません。

自分の気持ちが欠乏のほうに向いていれば、焦りやいら立ち、怒りなどが出てきますが、豊かさに集中していれば、同じ出来ごとがあってもそういった感情は出てきにくくなります。

このように、まずは自分の生活で感謝をする習慣をつけることから、同じことをしていても自分の気持ちがだんだんと変わってくることになります。