レベルアップすると飽きてくる。趣味を長続きさせていく方法
最近ダンスの場に行きたいと思わなくなった
デート時に、ダンスを趣味としている彼女から言われた。音楽好きで、特に80年代以前の洋楽好きで、ダンスを趣味としていた。確かに、数年前から音楽やダンスの話を聞くことがなくなっていた。
- 「二年位前から進んでダンスの場に行かなくなった。」
- 「レッスンも日課みたいな感じだ。」
- 「以前ほど趣味に対する思い入れがなくなったかもしれない。」
- 「パーティーやイベントに、わざわざ出かけて行こうと思わなくなった。」
- 「誘われても行こうと思わなくなった。どちらかというと、はっきり『行きたくない』と思っている。」
- 「行きたくても行けないのではない。時間があっても近くに来ても、行きたくない。だからと言って嫌いな訳ではない。一人で音楽を聴いたりダンスをしたりする。」
- 「飽きたのではない。ただ以前の様にイベント等に出かけて行こうと思わなくなった。」
極論に走る彼女らしい発言を立て続けにぶつけられ、その場では何も言えなかった。自宅に戻り、彼女の言葉を一言ずつ考えていくと何と答えれば見えてくる。貴方なら、何と答えるだろうか?趣味に関する考え方は多様で個人によって異なる。同じ趣味でも百人いれば百通りの考え方があるものだ。
趣味は趣味と考える
趣味で楽しむものはプロでなくアマチュアだ。勿論プロ顔負けの技術を持っている人もいるだろう。ダンスならショーとして人に見せて金銭を得るわけではない。自分が楽しめれば、それで良い。愉しい気持ちのレベルまで、その時その時で変わってくる。
例えば、同じようにダンスが趣味としていても、未熟で何年練習しても盆踊りのようなダンサーも短期間の練習でプロ顔負けのダンサーも自分がダンスをする時間を楽しんでいる点は同じだ。ハイスキルを会得したが故のプライドはあるだろうが愉しみ方が枠にはまってしまえば続きにくくなる。人は人、自分は自分と自分流の愉しみ方を身に付けていくことが大切だ。
幅を広げるため横道に行く
趣味に興じ道を究めるのが正道かもしれない。しかしスキルアップすると興味が失せてしまうことが多い。目指すレベルに到達していない間は努力しスキル習得で得られる世界を期待するが、その世界の住人になってしまうと期待が当然となる。ありきたりの陳腐な日常となる。
スキューバを趣味とする。オープン、アドバンス、マスターと認定ランクを上げていく。海中でピタッと止まれるだけのスキルを身に付ける。珍しいカラフルな魚の生態を覚える。水中カメラで美しい写真を撮る。一通りマスターし知識を得て経験を積むと飽きてくる場合がある。
そんな時は別の事をやる。テニスでラケットの使い方を知り魚のエラを考える。陸上カメラの使い方を覚え水中カメラに応用する。登山でサバイバル技術を覚えケープダイビングに応用する。スキルを身に付け飽き始めたら他の趣味を経験すると良い。
更なる高見を極める
ひととおりのスキルを学び身に付けビギナーへの助言ができるようになると、身に付けるべきスキルがないように感じる時がある。身に付けるべきスキルがあるにはあるが、高度過ぎるスキルで身に付ける必要性を感じない。
趣味を始めた頃はビギナーとして道を究めようと取り組み始めた筈だ。プロ達を見て憧れた時もある筈だ。あと数歩の所まで来ている。極めることは難しいが、更なる高見を目指すと良い。