ストレス解消したいサラリーマンへ!あなたの胃を守る漢方薬のススメ
日本人は胃腸が弱い、というのは有名な話ではないでしょうか。あるデータによると日本人が胃腸によるトラブルで来院する数は高血圧に次いで2番目に多いといわれており、更に最近では病院では何も問題がないと診断されたけれど、「胃が痛い」「胃がむかむかする」などの症状がある「機能性胃腸症」という病気が密かに流行っているようです。
この病気は日本人の4人に1人が罹患しているともいわれていて、背景にはストレスが絡んでいると推測されています。ここでは、そんなストレスから起こる胃の不調によく効く3種類の漢方薬を紹介します。
痩せ型の人によく効くのは安中散
安中散(あんちゅうさん)は痩せ型の人に起こる胃の炎症や胃酸過多から起こる胃の痛みに優れた効果を発揮します。痩せ型の人限定というのには理由があり、漢方薬には長い歴史で作られた診断表ともいえる証という考え方があります。
証にあてはめて考えると、痩せ型で虚弱体質気味の人が抱える胃のトラブルに1番効くメジャーな漢方薬とされているのが安中散です。
がっちりタイプによく効くのは大柴胡湯
大柴胡湯(だいさいことう)は痩せ型の人とは反対に体ががっちりして、体力が充実しているが胃腸に関するトラブルをもっている人向きの漢方薬です。こちらも漢方を処方する際の診断基準である証という考え方にもとづいています。
ちなみに漢方の考え方では虚弱体質気味の人を虚証。体力が充実している人を実証とよび、それぞれの体質にあった漢方薬を処方しています。同じ症状でも体格や体質などを考慮して、処方する薬が違ってくるのが漢方薬の特徴といえます。
どちらでもないタイプは平胃散をチョイス
虚弱体質でもなければ、体力が充実しているわけでもない。もしくは自分の体質が良く分からない。という人におすすめなのが平胃散(へいいさん)です。この漢方薬は虚実間証というタイプの人が抱える胃の痛みや胸焼けなどの胃部不快感に効く薬として、昔から重宝されてきました。
最近の健康食品ブームの流れを受けて、漢方薬に目を向ける人も増えてきました。しかしながら、漢方薬は自分の証にあった薬を選ばないと充分な効果が発揮されない可能性が高いというデメリットもあります。
ドラッグストアなどが増えてきたおかげで漢方薬も手軽に手に入るようになりましたが、漢方薬を購入する際は漢方薬にある程度精通している薬剤師か登録販売者に相談してから買うことをおすすめします。