残らなければ意味がない!クリティカル速読の技術
あなたはおそらく「速読」という言葉をどこかできいていると思います。実践してみたことはありますか?しかしそれは頭に残らない、意味のないものではありませんでしたか?ここでは成果を感じるための「クリティカル速読」をご紹介します。
速読のしくみ
そもそも速読の仕組みとはどうなっているのでしょうか?現在では至るところで速読の宣伝がされています。流行した「フォトリーディング」と呼ばれる方法は、文章単位ではなく写真のような一枚単位で本の内容を頭に入れていく手法です。
一文字や行ではなく、開いたページを「パシャ」と頭に入れる感じですね。これは初心者には難しいと思いますし、タイプとして得意な方とそうでない方がいます。
速読は特殊能力か?
多くの人は「速読ができるのは一部の人だけなのでは?」と思うかもしれません。しかしある程度訓練すれば、じつはどのような人であってもフォトリーディングに近い状態で速読を行うことは可能です。しかし本当に重要なのは、読んだ内容があなたの頭に残り、しかも活かすことができるか?という点です。
読書の経験による速読
読書家の人はご存知だと思いますが、読書数をこなしていくと速読とは言わないまでも読書スピードは自然に上がります。つまり慣れの要素はかなりあるのです。読書をほとんど習慣にしていない人が速読を行おうとすること自体、じつはかなり困難なこととも言えるのです。ステップを踏み、読書経験を積めば、理解しながらスラスラ読める自然な速読力が身につきます。
同ジャンルを読み込もう
そして速読するためのもうひとつのステップは専門用語やそのジャンル独特の言い回しです。同様のテーマの本を何冊も読んでいると、既知の単語や概念が数多く出てきます。初見の場合は理解して頭に入ってくるまでに時間がかかりますが、同じ分野をまとめて読み込むと、パターンが既に頭に入っているのでスッと読めるのです。
前書きと目次、あとがきなど
出版されている本ならば必ず目次がありますね。この目次こそ読むべき内容のヒントになっています。どのページがこの著者の一番訴えたい内容に近いものなのか?を考えながら読むといいでしょう。訴えたいことが一つの章に集約されていることもままあります。
あとがきや本の末尾に近いところでも、主要な内容のまとめになっているものも少なくありません。しかし注意したいのは、目次や後書きを読んだからといって、本の内容を読んだような気持ちになってしまってはいけないということです。あくまでも内容理解のためのヒントとして使いましょう。
書き込み、ラインなどの是非
「大切なところには線を引いています」という方がいます。確かに線を引くと記憶に残りやすいですし、ビジネス書などでは向いているかもしれません。しかし速読には不向きなので私は違う方法をオススメします。
私は気に入った言葉や部分があればサッと付箋などを貼り、あとでまとめて別ノートに写すことをしています。これなら比較的集中力を中断させずに読むことができます。
そして付箋を外せば「この本いいこと書いてあったよ」と友人や職場の仲間などにプレゼントできるところです。自分が良かったと思う本を誰かに紹介するのはひとつの喜びです。