あなたの消化器は大丈夫?体を守る5か条の習慣
日本人がトラブルを抱えやすい内臓の一つが消化器系です。消化器系には食道から始まり胃・十二指腸・小腸と一本の管でつながっている消化管が栄養の消化と吸収に大きな役割を担っていますが、ストレスや乱れた生活習慣によって胃の痛みや胸焼けなどを引き起こす場合があります。ここでは消化器系のトラブルから身を守るための5か条の生活習慣改善法を紹介します。
1.朝食はしっかり食べる
胃もたれの大半の原因は食べ過ぎなので、朝食を抜いた方が胃に優しいのではないかと考える人もいますが、それは誤りです。消化器にとって1番良くないのが朝食を抜くことです。
なぜなら胃酸は常に少しずつ分泌されており、食べ物をとれば中和されますが前日の夜から次の日の昼まで何も食べない状態が続いてしまうと、胃酸の濃度が高い状態になってしまいます。
ですからどんなに忙しくても胃のことを考えて朝食をとるようにしましょう。ちなみに朝食をぬくと太りやすい体質になるので、ダイエットを考えている人には特に朝食をとることをおすすめします。
2.食事の時間は空けすぎない
朝食を食べない。昼食を食べた後に次の食事をとるのが真夜中になる。現代人の生活を考えると、このような不規則な時間帯で食事をとるのも珍しいことではないかもしれませんが、食事の時間を空けすぎると先に挙げたように胃酸の量が多くなり胃にダメージを与えてしまいます。
出来るだけ6時間以内には何か胃に入れるようにしましょう。時間がなければバランス栄養食のチョコレートバーなどをつなぎで食べるのも良いでしょう。
3.夜遅くに脂質の高いものは食べない
経験上、夜遅くに脂っぽいものを食べるのは良くないということはみなさんご存知だと思います。とくに就寝3時間前には食事はとらない方が良いでしょう。なぜかというと夜に脂っぽい食事をすると、胃だけでなく肝臓やすい臓などの臓器も脂質を分解する為に働かなければいけなくなるので、充分な休息を内臓に与えてあげられなくなるのです。
イメージとしてはあなたが寝ている間に脳だけ休んで、胃や肝臓、すい臓は残業させられていると考えると分かりやすいでしょう。次の日に疲れを残さないためにも、夜はさっぱりした食事にするか、早めに夕食をとることをおすすめします。
4.食後の運動や入浴は避ける
食後はすぐに運動や入浴することは避けたほうが良いでしょう。なぜかというと消化吸収するために必要な血液が運動や入浴をすることによって消化器ではなく、体中にいきわたってしまうので消化が進まなくなるからです。
5.食後はすぐに横にならない
「食べてすぐ横になると牛になる」ということわざがあります。元々は行儀の悪さを戒めることわざだったようですが、昔の人はうまいことをいったものです。食後すぐに横になるのは胃酸が逆流する「逆流性食道炎」を起こしやすくなるのでおすすめできません。食後2時間程度は横になるのを避けましょう。
消化器系になんらかのトラブルを抱えている人は上記の5か条を実践するだけで改善の兆しで見られるでしょう。どれも簡単にできるものばかりなので少しずつ自分の生活に組み込んでいってください。