行動力がある人でも足がすくんで先に進めない、そんな時の対処法

どんな人でも一度体験して安全なこと、自分で対応出来る範囲のことは何度もある程度、または何度も繰り返すことが出来るのは人の記憶や行動のメリットでもあるのではないでしょうか。お金持ちを見ていると、お金が破産してもそれだけのお金を稼いだことがある人はその後も大きく稼ぐことが出来るという特徴があるようです。

スポーツ選手でも怪我をしてしばらく休んでも、また同じようにトレーニングや練習をすれば元のパフォーマンスを発揮出来るなど、一度体験したことがある人だからこそそこまでの道のりが分かるものです。

この先の道のりが分かるか分からないかは、先に進めるか進めないかが決まるぐらい大きなもので、お化け屋敷も先に仕掛けや人がいる場所が分かっていれば全然怖くないと思います。それが分からないからお化け屋敷が盛り上がる理由で、どんなことでも先のことが分かっているなら安心ではないでしょうか。

ですが、全てが先のことが分かるわけではなく、たとえば起業をして成功することも人それぞれ、感情や心理など不確定要素が増えるほど確かな道が分からないかもしれません。さらに、自分の過去の体験による心のブレーキがある場合、自分ではよく分からないけど先に進もうとしたら嫌な気持ちが出てきて先に進めないということもあるかもしれません。

そして、どれだけ行動力があるといわれる人でも足がすくむことは少なからずあるのではないでしょうか。さっきの例でいっても、不確定な要素が多く、さらに過去の経験がブレーキになっていれば、ある分野ではどんどん行動出来る人でも行動出来ない分野はあるかもしれません。

仕事がバリバリ出来る人でも恋は奥手で中々良い恋が出来ないのは、過去の嫌な経験をしたことがきっかけになっているかもしれません。なので、行動力がある人というのはある分野で見ているとそう見えるだけで、実はどんな人でも行動力があるといえます。

自己啓発に関する本やセミナーでは、いかに行動力を上げるかにフォーカスしているものも多く、ただ知識を提供してもそれを行動に活かさないと変わらないというのも納得出来ます。行動力があるといっても、がむしゃらに行動すればいいかといえばそういうわけではなく、自分の中にある恐怖や不安を見たくないから行動するパターンもあります。

それは、行動して上手く行っているうちはいいように見えますが、その根本的な恐怖や不安に向き合わない限り、それはいつまでも出てくる感情といえます。なので、怖いものを見たくないから行動するのか、怖いものとしっかり向き合ってから行動するのかでは、違いが分からないようで結果がガラっと変わってくるでしょう。

行動力を上げる方法としては色々な方法がありますが、まず自分がどんなことに行動力がありどんなことに行動力がないのかを見てみるといいでしょう。すると、行動力があるものは自然とやってしまうもの、たとえそれが非効率的なゲームや遊びだったとしても、他の人よりやり続けられるなら行動力があるといえるのではないでしょうか。

そこで分かってくることは、自分らしい才能を発揮出来ること、夢中になって時間が経つのがあっという間の活動は行動力を意識しなくても自然に行動しているということです。

逆に、頑張らないといけない、やらないといけないと思っていることは、それをやっている時にストレスを感じたり、時間が過ぎるのが遅かったりすると、それはどれだけ上手にやったとしてもそれに夢中になれる人に比べて行動力が上がらないかもしれません。

そのどちらにも共通しているのは感情のエンジンで、やりたい、ワクワク、情熱などの感情は自然と行動でき、やりたくない、面倒、やらないといけないと思っていることは意識しないとすぐに効率が下がってしまうかもしれません。

なので、行動力を高めるテクニックをちまちま使うより、効果的なのは行動力を意識しなくても行動してしまうインスピレーションに基づいたものを見つけること、それは行動力を高めるだけじゃなく、人生でやりがいや充実感なども感じさせてくれるでしょう。