才能を見つける鍵になる、他人から自分を見た時のモデルとは?
「あの人っていつも嘘を言う詐欺師みたいだ」「あの人はいつも穏やかで優しくて女神さまみたいだ」そんな表現を人にすることはありませんか?王様みたい、アーティストみたい、職人みたい、そんな何気ない会話で出てくる他人へ当てはめる象徴的な人や職業。
それが意外なものだったとしても、自分ではそう思っていなくても他人に言われることでも、それはその人が持っている才能を指しているかもしれません。
才能のモデルとは?
こうした象徴的な人物や職業などのモデルを当てはめることは、たとえその人はそう思っても他の人に当てはめると全然違うことがあります。もし、どの人にもアーティストだと思えることがあれば別ですが、ある人はアーティストみたい、ある人は職人みたいと明らかに見方が分けられることにはそれなりの意味がありそうです。
そしてそれは本人が気付きにくいことで、自分は何気なく話しているのに周りからは政治家みたいだとか、カウンセラーみたいだと言われることがあれば、それは他人が自分を見ての意見です。自分で自分の話し方が中々優しいと思わない人でも「本当優しい話し方をするね」と言われて初めて自分の話し方が分かります。
そうした周りの比較や評価が自分と他人の違いを教えてくれることもあり、そこには才能の種が眠っているかもしれません。ですが、中には嫌な表現をされる時もあり、「詐欺師みたい」「いじめっ子だ」「ばかだ」などネガティブな方向からモデルに当てはめることがあります。
ですが、それ1つだけを考えたらネガティブなものでも、組み合わせによってその人しか表現出来ないようなオリジナリティが出てきます。そして、そのオリジナリティを仕事でもビジネス、人間関係に上手く活かすことが出来れば、自分でも嫌だと思っていた自分の一部に自信が持てるかもしれません。
ネガティブな才能も使える?
これは、必ずしもポジティブに生きているから才能のモデルが発揮されているわけではなく、ネガティブに見える人生でも発揮されています。盗むことでワクワクしたり気持ちの変化を味わう人は、盗人とか詐欺師と見られがちですが、そのまま過ごすことも出来ますし、その才能と別の才能を掛け合わせて人の役に立つことも出来ます。
盗人とカウンセラーを混ぜたら、人の心をピエロのように夢の世界のような意識に導く人になり、それがこれまで凝り固まっていた人の考えや感じ方を別の角度から変えてあげることが出来るかもしれません。人の役に立つ立たないはそれぞれの自由ですが、人の役に立つ貢献のニーズは誰もが持っていて、それは自分も他人も喜べることだと思います。
たとえば人をいじめるのが多い人でも、アスリートやスポーツマンの才能もあれば、それを組み合わせて人を厳しく指導する才能を持っているかもしれません。そうやってネガティブな側面も見つめることが出来れば、罪悪感や諦めや悲しみを感じていた自分の一部分を認めて、活かす方向に持っていけるようになるでしょう。
どのように才能を発揮するか
ほぼ全ての人は1つの才能のモデルだけじゃなく複数のモデルを持っていて、ある人は人と優しく話すことが出来るカウンセラーのモデル、スポーツが出来るアスリートのモデル、急に旅に出ようとする旅人のモデルなど色々な才能があるかもしれません。
それらを見つけてどう組み合わせていくか、たとえばスポーツをメインでやりカウンセラーのように人当たりが優しい才能をサブで掛け合わせるのか、逆にカウンセラーをやりながらスポーツマンのようにハツラツとしたオリジナリティを加えるのか。
ビジネスでUSPと呼ばれる独自のユニークな売りがありますが、それは品揃えや価格、カラーやバリエーションといった誰でも後からつけられるものではなく、こうしたその人にしか発揮出来ない才能をUSPにすることが、その人しかないブランドを作るコアな部分になるようです。
才能のモデルに良い悪いはなく、それを自分のために使うのか他人のために使うのかで人生が変わってきます。自分のためだけに使うのなら、詐欺師や盗人などの才能は周りを悲しませたり怒らせたりする人生になるかもしれません。
ですが、それらを他の才能と組み合わせて他人のために使おうとすると、相手の心を魅了するホストやピエロのような存在になれるかもしれません。
1つの才能だけを活かそうとしても、たとえばスポーツの才能だけだと一流のスポーツマンと同じ土俵でオリジナリティを出すことは難しいかもしれませんが、それに他の才能を1つ加えるだけでもなくてはならない存在になる可能性もあります。
自分の中にある才能のモデルは何でしょうか、それは自分で探すより他人に教えてもらった方が分かりやすいと思います。