食事をしながらの依頼は通りやすい!ランチョンテクニックを紹介!
人は食事をしながらの依頼は通りやすいのです。それを心理学ではランチョンテクニックと言います。充実感を共有して、断られにくい状況を作りましょう。
ランチョンテクニック
取引先の人に何らかの依頼事項がある時、あなたはどうやって頼みますか?メールで依頼するという人や、電話で依頼する人、直接訪問してお願いに行くという人、様々だとは思います。
しかし、そんな中でも良く使われる営業手法が接待。接待に関してはフェアな営業では無いとか、無駄に経費がかかりすぎるという様な理由で、最近ではマイナスイメージがついている事もあります。会社によっては、接待は原則禁止という所まで出ている所もあるくらいです。
しかし、この接待というのは、実は心理学的には理に適っているんです。というのは、人は快楽や充実感を共有すると好意的になりやすいという心理学的性質があります。ですので、人と一緒に食事をするというのは快楽や充実感をその相手と共有する事になりますから、接待でお客様から好意的に思われやすくなるのです。
こういう心理を利用して、お願いごとをするというテクニックをランチョンテクニックと言います。ランチョンテクニックを使ってお願いごとをされると断りにくくなりますので、実は接待というのはランチョンテクニックの基本形でもあるのです。
ただ、単純にお客様と一緒に食事に行くだけというのでは経費の無駄づかいになってしまいます。接待をしたからにはお願いごとも上手く入れ込まなくては意味がありません。
お客様と一緒に食事をする事によって好印象を得るという事も大切な事ではありますが、ワザワザ経費までかけている訳ですから、より実りのあるものにしなければなりません。
心理学では、接触回数が多いと相手からの好感度が上がるという法則がありますので、接待に経費をかけて何のお願いごともせず、ただ単に好感度を上げるくらいなら、最初から接待をせずに、何度か営業で訪問した方がマシです。接待をする時には、その接待にテーマを決めておきましょう。
ランチョンテクニックをより効果的にするには
では、このランチョンテクニックをより一層効果的にするための、他の要素も紹介します。例えば、どんなお店を選ぶかというのも、とても重要なんです。もしもあなたが接待をセッティングしなければならないとしたら、どんなお店を選びますか?また、何を重視しますか?
お店の雰囲気でしょうか?もし雰囲気だとしたら、和室でしょうか?それともエキゾチックな雰囲気の個室でしょうか?はたまた、異空間漂う流行りのお店でしょうか?料理の味は重視しますか?それとも会話をしやすい雰囲気のお店であれば、味は二の次なのでしょうか?
先ず、お店選びでお勧めなのは、和室のお店です。和室にはリラックス効果があるという事が分かっています。ですので、ランチョンテクニックにプラスアルファで、和室という要素をセットして下さい。
それから、味も実はとても重要です。時々、味は二の次で話をしやすいお店を選ばれる人がいらっしゃいますが、相手のイメージアップに関する要素が絡んできます。実は、一緒に料理を食べた人のイメージというのは、一緒に食べた美味しい料理の良いイメージによって、更にイメージアップするというのです。
つまり、あなたとお客様とが一緒に美味しい料理を食べたとします。そうすると、お客様にとって、とても美味しい料理という良いイメージが、いつしかあなたに対して良いイメージとなっているのです。ですので、料理の味という事も重要な要素となってくるのです。
もう一度おさらいをしますと、人は快楽や充実感を共有しやすいので、ランチョンテクニックが効果的。そして、その時のお店選びは、味の美味しい和室のお店が最適だという事になるのです。勿論、これは仕事の接待に限った話ではありません。あなたが誰かに何かを頼みたい時には、ぜひこのテクニックを使って下さい。
もし、結婚を相手の両親にお願いしたいのであれば、相手の家に行ってご挨拶をするのではなく、美味しい和室のお店で話をする方が良いという事です。もし、新たなビジネスモデルが出来て、新規事業の協力者を募りたい様な時にも、同じ手法を取るのが効果的です。
日常の依頼ごとや、人生のターニングポイント、大きな仕事の時など、小さなことから、大きなことまで、様々な利用シーンがありますので、ぜひとも活用して下さい。
また逆に、相手が食事に誘ってお願いごとをして来た場合には、やすやすとその場で引き受けてしまわない冷静さが必要です。
相手のお願いごとや申し出が本当に妥当なのかどうか、一旦日にちを置いて、じっくり検証してみる方が無難でしょう。ひょっとしたら、相手もこのランチョンテクニックを知っているか、もしくは知らなくても体験的に知っている可能性もあります。このテクニックを使う事ばかりに気を取られないで下さいね。