人生をボロボロにする可能性がある、お金のストレスとは？

お金によって人生を振り回されたと感じ、借金や自己破産といったことなどによって、人生を諦める人が出るほど、お金は人間の感情と結びついているものです。そのため、お金の増減によって自分の気持ちが変化する人がほとんどで、１日中お金のことをやりくりすことによって自分の感情を管理している人もいます。

ですが、本当にお金は人間の感情と直接的に結びついているものなのでしょうか。これが、体の一部であれば心臓のように体から無くなると体は直接的な影響を受けますが、お金は体とくっついているものではありません。だから、お金の量や使い方は人それぞれ、それによって受ける感情の変化も変わってきます。

そういうことから考えると、お金が人生をボロボロにするというのは、自分がお金に対してどういう接し方をしているか、どういう捉え方をしているかによって変わるといえます。

お金は自分にとって幸せを運んでくるものだと思い込んでいる人はそうなるでしょうし、お金は自分にとって悪いもの以外の何物でもないという人もそうなるでしょう。

これは、同じ金額のお金を持って同じような仕事、同じような状況にいる人をみるとよく分かります。一方の人はとても幸せそうにお金を使っていて、もう一方の人はまるでお金が手元にあるといけないかのように使い切ってしまう人がいます。

もし、お金が１人の人間であったとしたらどちらの人と友達になりたいと思うでしょうか。自分が居心地が良いお金の使い方をしている人はお金も居心地がいいでしょうし、お金を持っていると罪悪感を感じてしまう人はそのお金も居心地は良くないでしょう。

お金に対してのストレスは色々なところから見つけることが出来ます。たとえばそれは恋人との関係で見つけることも出来ます。自分がお金を使うたびに恋人はどういった反応をするでしょうか。

その反応が幸せそうで豊かさを感じるような状態であれば、お金のストレスは感じていないといえます。ですが、お金を使うたびに怒ったり悲しんだり、不安になったりするとそれは自分の心の反映ともいえるので、お金に対してストレスがたまっているともいえます。

これは、お金を沢山持っているからといって必ずしも解消されるものではありません。お金に対しての考え方を変えないかぎり、お金が増えても解消されることはないでしょう。

なぜ、お金を沢山持っていることは悪いことなのか？なぜ、お金を全然持っていないことは悪いことなのか？なぜ、借金はいけないことなのか？そういった自分では当たり前と思っていることに疑問を持って初めて自分の中での認識が変わっていきます。

借金でいえば、借金をもつと終わりだと考える人もいますが、借金は自分に対して誰かが信頼してくれたから貸してもらえた自分は信頼されるような存在なんだと考える人もいます。どちらの人がこれからの人生でより充実した人生になるかはすぐ分かります。

どんな出来事でも、それに対して意味はなく、それに対して意味をつけるのが人間といえます。だから、１つの状況に対してもみんなそれぞれ違った認識になります。なので、どんなに悪いと思える状況でも自分にとって良い気持ちを感じる意味づけをすることは出来るということになります。

お金は何でも買える便利なツールですが、便利さゆえに他の人から奪うといった行為でもお金を手に入れることが出来るのも事実です。お金の本質は、自分が作り出した価値と他の人が作り出した価値を交換できる交換券のようなものです。

自分が仕事で働いて他の人に貢献することによって得られるお金によって、他の人が作ったバッグや財布など、他の価値と交換出来ます。これは当たり前のように感じるかもしれませんが、こうした本質に立ち戻ると小学校のレクレーションのように、お金よりも大切なことに集中することが出来るのではないでしょうか。