男が一度は憧れる忍者!実は忍者を見たことがあります!
日本のマンガやアニメの影響もあり、外国では以前にも増して忍者の人気が沸騰しているようですが、現在忍者はいない、というのが一般の人達の見識かと思います。
確かに忍者という職業はもうありませんし、ショーとして登場するぐらいなものでしょう。しかし、私は実際に忍者を見た経験があります!
かれこれ30年近く前になりますので、今でもお元気かどうかはわかりませんが、私が中学生の頃に学校に忍者が来たことがありました。その日は、急に全校生徒が放課後に体育館へと集められました。皆、何だろう?というような顔をしていました。
そうこうしている内に、校長先生が「これから皆さんに珍しい方をご紹介します!」と言って、60歳ぐらいの初老の男性を体育館の舞台で紹介しました。そして、その男性が、自分は忍者で伊賀忍者の何十代目(ここはもう忘れました)である!と自己紹介をしたのです。
絶対に嘘だろ~という笑いと、えっ本当?というざわめきで体育館が包まれました。その初老の男性は、本当の忍者であることを証明するかのように、自分の懐から財布のようなものを生徒側に向かって投げました。ところが、手から1メートルぐらいのところで財布はブ~ンと消え、その男性、いえ忍者の手元に戻っているのです。
何回も同じように投げるのですが、その都度またブ~ンと空間で消えるのです。それは、まさにドラゴンボールの残像拳のようでした。ちなみに、財布のようなものを元に戻す手の動きはまったく見えませんでした。投げたと思ったら、財布のようなものだけがブ~ンと消えてしまうのです・・・。
次に、紙を何枚か用意させると、その紙を手でスパスパ切っていくのです。その姿は、まるで南斗水鳥拳のようでした。ちなみに、石も手で何個もポンポンと割っていました。数字をパネルに沢山書かせて、暗記術のようなものも披露しましたが、こちらは地味に見えてあまり感動はありませんでしたが・・・
私が感動したのは、無造作に生徒を6人ぐらい選んで、舞台に上がらせて一列に歩かせたのですが、その忍者が「カ~ッ!」と叫ぶと、その6人ぐらいがバタバタと倒れ出した、「不動金縛り」という術でした。友達曰く、あれは催眠術だと言っていましたが、そうだとしても相当なものだと感心したものです。
最後に、「忍者の忍は忍耐の忍っ!」という言葉を発した時の忍者の迫力は、恐ろしく凄かったのをいまだに思い出すことがあります。何十年もの修行の成果だと言っていましたが、何故そのような人が学校に来たのかというと、いきなり学校に来て校長室で忍術を披露したのだそうです。
その忍術を見て、校長先生もぜひ生徒達にも見せよう!となったのだそうです・・・。
ちなみに、高校に入ってから隣の中学だったという友達に話したところ、「あ!その忍者、うちの中学にも来たよ!」と言っていました。その友人も、あの人は本当の忍者だと言っていました。あの人が、本当に忍者だったのか?はたまた、単なる忍者に憧れて何十年も修行をした人なのか?
今となってはわかりませんが、私は本当の忍者だったと今でも信じています。あの数々の忍術を、今の忍者好きの外国人が見たらどう思うだろうか?などと夢想しながら、まだ生きてるのかなぁと思ったりもします。